６巻は後日談扱いということですので、本編は一応これで終了と考えていいのかな？
という風に見ると、ラストは少し展開が弱いとは感じました。
今ある自分が心地よいと感じるものに包まれて守られている間は、きっと成長なんてできない、
だから大事なものにこそ背を向けて自分の道を歩き出そう。
ありがちなメッセージかもしれませんが、それを決断し、また何年もかけて目標へと向かっていくのはとても難しいことだと思います。
この巻で多くの人が決断を下し、ホテルを後にし、新しい生活へと旅立っていきます。
でもそれはキズナが思っていたようなネガティブなものではなく、
意外と希望に満ちたもので、キズナも立ち向かう決心をすることができました。
　
もやもやした恋の行方はどうなるのか、着ぐるみはどうなるのか、
シュールでリアルでファンタジーな不思議な物語。
少女漫画っぽい内容ではありますが、男性でも十分楽しめるお話です。
個人的には既存ライトノベルでベスト１０に入る名作だと思ってます。