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八月七日を探して (キャラ文庫)

価格: ¥570
カテゴリ: 文庫
ブランド: 徳間書店
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ちゃんと言わなきゃ、すれ違う。 ★★★★★
転落事故で三ヶ月分の記憶を無くしてしまった高校生・涼太。毎晩、自分が誰だかわからない男に生徒会室で抱かれている夢を見るように……。あれは一体誰?
と言う記憶喪失モノに、幼なじみ同士のすれ違い、生徒会や陸上部の学園モノがからみ、予想外に面白い。
攻めの恭一は、文武両道、アタマの回転も早いが、無口で取っ付きにくく、実は孤独。個人的に大好きな設定だけど、ベタでありきたりな話になる危険もある。
それが受けの涼太はじめ、脇キャラたちの心理描写や性格づけ・人間関係などが丁寧で飽きない。生徒会内部の調整役に、涼太がさりげなく能力を発揮する部分なんか上手い。文章もこなれた感じ。
孤独な恭一が「自分を好きになってほしい、愛してほしい」とただ一人の相手を囲い込み、周囲を威嚇するような不器用な愛情に萌え!

高久尚子さんのイラストも、以前より格段に上手くなられてる気がする。初めて読む作家さんだが、当たり(笑)おすすめです。
今回も泣けた… ★★★★★
愚か者〜、愛の巣〜がお気に入りなので、迷わず購入。
記憶喪失〜?またベタだなあ…と期待少な目に読み始めましたが、やはり途中から夢中で読んでしまいました。
攻めに共感して泣いたのはとても久しぶりで新鮮でした。

「好きになって欲しかったんだ…」
ポロポロこぼれる涙にきゅんきゅん…

青春でした。

少し、初期の遠野春日さんを思わせます。
読んでいて誰の作品か失念してしまうほどに。
文章に癖がなく、透き通っていて、端正で、情感に溢れています。
高校が舞台ですが、軽薄さはないです。
生徒会物としても楽しめます。
トライアングルということもなく、お互いの視界にはお互いだけ。
わりと万人におすすめできるBLと思います。
(また記憶喪失かよ…)とドン引かずに、ぜひご賞味下さい。