最終的な《成功スキル》。
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この本の一番興味深い所は、この《社員への手紙》が1990年から1997年という、いわゆる《バブル崩壊》の後に書かれているという点にある。この後、《ワタミ》は、この厳しい経済状況の中で勝ち残り続け、そして、今に到っている。この本の中には、《なぜ、ワタミは勝ち残ることができたのか?》という疑問に対する、エッセンスのようなものが詰まっている。そして、そのエッセンスを一言で云えば、《人間としてのモラル》に尽きる、と思う。《ビジネスは、モラルなしでは、長期的な繁栄はできない》。この事実は、意外に知られていない。やはり、《人間としてのモラル》を大切に守り抜くこと、それが、最終的な《成功スキル》なんだと思います。