表紙のクオリティーが高いので、この具合で本編なのかと思いきや、中身はそうでもなくて残念でした。
というのも無理はない話ですが、この本が出たのは今作品を連載してだいぶ経ってからで、持田先生の画力がアップしていたからなのでした。
なので、個人的にはあとがきや挿絵の方がポイントが高いです。

内容は、少し辛口ですが、つまらないという印象でした。
まず、ヒロインがドイツ人と日本人のハーフである必要性がありません。そんな設定でなければ連載が続かないものではありませんでした。
また、ヒロインが金髪、碧眼(緑？)ですが、普通はハーフでは色素は濃い方に優性ですから、あまりリアルな設定とはいえませんでした。
金髪のヒロインが描きたかったのなら、ドイツを舞台にするべきだったのでは？と思います。
安易に国内の話に逃げるのは資料集めを怠っているように見えてしまうからです。
そして、ヒロインの感情はちょっとひとりよがり度が高く、わがままにも思えました。
一昔前はそんな主人公も少女漫画にはゴロゴロいましたが、好感度はイマイチだった気がします。

とはいえ、成長が期待できる作家さんなので、応援しています。

ロイヤルストレートは、絵もかわいいですし、お話も良いと思います

ロイヤルストレートのほかに
『あなたに恋して私は』と『お砂糖ずけのミスハニー』
っていうのがはいってます
私はどちらも大好きなお話です

それに、持田先生のコミックスを買って損は無いと思います
皆さんも、ぜひ買ってみてください

絵はとても丁寧で細かい部分まで描かれていて、好感がもてます。
でも逆にそれが画面をうるさくして読みずらくしている気がしました。
目が大きくて髪の毛がサラサラで、いかにも「りぼん」な絵柄なのですが
他のりぼん作家さんより書き込みがすごく細かいのが特徴。
これは短期の連載作品とほか読み切りが収録されていますが、どれも
ストーリーとしては普通。恋にがんばる女の子が主人公で
相手の男の子はちょっとツンデレで…というタイプが多く
最後はハッピーエンド。セリフに頼り過ぎでエピソードが弱い部分も
あるように思いました。
でもとにかく絵が丁寧なので、そこが魅力。とくにカラーが魅力的です。
これからに期待したい作家さんです。