思わず表紙買い
★★★☆☆
してしまうほど表紙に魅力を感じました。
学校の古めかしい雰囲気を出すのが上手いですね持田先生は。
ゆきは幼なじみの慈雨以外の子とはまともに話せない人見知り。
しかし現状を打破するべく、中学校では友達を100人作ると意気込んで入学式を迎える。
そこで出会った、同じ名前の男の子、雪。
上手く話せないゆきに、雪が尋ねた。「ルーズリーフ1枚ある?」
たどたどしい筆談から始まった小さな恋、学校生活、新しい仲間たち・・・。
ゆきの知らない、雪が抱える悲しみとは・・・?
ストーリーの運びはこんな感じです。
表紙やコメント、挿絵はいつもながら凝っています。
初々しい中学生活を思い起こさせますね。空気の流れがゆったりしていて引き込まれます。
クライマックスは結構切ないです。
この作品の課題は絵とキャラクターだと思いました。
キャラクターは少し描写が弱くなってしまっています。メインで5人は6話で描ききれないでしょう。ましてや連載慣れしていない持田先生では、偏りが出てしまいます。
この先生の漫画はスピンオフが多いので、そこで補完が出来るようです。
それはそれで楽しみですが、今作品にはいらないエピソードも多少あったので、構成力を身につけて欲しいと思いました。
絵は雑な場面が多いのが残念。おまけの絵の方が綺麗に見えます。
コマ割りが槙先生の影響を受けているのか、複雑なものが多いのも難点でした。