シリーズ上 類を見ない衝撃のラスト!
★★★★★
4巻目にして最終巻ともなるのですが、作者の筆力は衰えず、Dも 今回の主役?であるバラージュ男爵も大活躍しています。
人の生き血を吸う忌まわしい貴族=吸血鬼でありながら、その行為を厭うバラージュ男爵の謎。
破壊者を取り入れることにより皮肉にも 侮蔑の存在であるはずの人間を愛しはじめた女貴族ミスカ。
果たして 貴族と人間は理解しあう存在になれるのか?
彼らと敵対していた刺客達も個性的かつ魅力的に描かれ、それぞれの結末を迎えます。
まあ 最終巻なので、やはり皆さん ばったばったと亡くなっていくのですが、最期に人間としての優しさを示すキャラクターが多く、静かな感動を所々に味わえました。
そしてシリーズ中、色々あった中でも 珍しく希望的に物語が終わるかと思いきや、最後の数ページでどんでん返し!
壮絶なDの物語に相応しいということで 星5つです。