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リストラされた100人貧困の証言 (宝島社新書)

価格: ¥680
カテゴリ: 新書
ブランド: 宝島社
Amazon.co.jpで確認
雇用を奪われた人たち ★★★★☆
本書は、不況下における貧困に関わる当事者への
インタビュー記録である。その内容は、おもに3つ
に分けられる。

1.リストラされた労働者たち
2.夫の賃金低下のためそれに対応する妻たちの必死の生活
3.貧困層を狙った悪質なビジネス

インタビュー形式のため、当事者たちの悲鳴のような
叫びも聞けますが、同時にどうしようもなさのようなものも
あらわしています。例えば、気に入らないことがあると
すぐに仕事をやめてします人や、働く気のあまりない人です。
しかし、低収入のため必死で生活をやりくりをしている主婦の
証言には同情してしまいます。

証言のなかで、一番許せないのはこういった貧困層を狙った
ビジネスが存在していることで、どのどれもが生活に困っている
人たちの足元をみた極めて悪質なものであることです。

不況時に雇用の調整弁として扱われ、結果として不況のしわ寄せを受けた人の
実態を知ることにより、日本の雇用や生活保護などの制度を見直す
きっかけになればと思う。
先進国だなんて嘘だ ★★★☆☆
不況で雇い止めにあった方、働いても生きていけないワーキングプアの方の、こちらが痛みを感じてしまうほどの非情な現実が、インタビュー形式でしるされています。 ここからは、日本が決してあらゆる意味で先進国なのではなく、要は賃金を下げ、社会保障を下げ、そして物を安くして、物を買える力を持つ人間の負担を軽くして、ただ単純に売上量だけをつり上げてきたという事実が見えると思います。 ただし、この現実を知ることが出来たことには星をつけましたが、間近で彼らを見たはずの筆者の意見が、あたりさわりないものであることが残念です。 住む家がない人の話のあとに「エコ家電で経済を活発に」、貧困者が人並みかそれ以下の技能の人が多いという話を紹介しているのに「人員削減はせずに優秀な人材を確保」と言っても説得力がありません。
マリーアントワネットにならないように ★★★★☆
こういう本もネット難民や派遣村の報道を聞いていれば創作で書けるのではではないか、と思っていました。
実際読んでみると想像の域を超えていました。

ネット難民になった彼らに、「家がないなら実家に帰ればいいのに」とか「お金がないなら奥さんが働けばいいのに」というのは、マリーアントワネット発言と大してかわらないことがわかります。

壮絶だったのは行きずりの男性相手に体当たりの婚活をする女性の話。
そんな男性に責任とってもらって結婚したところで、乳飲み子抱えてまた新たな貧困を生みだすだけじゃないかと思うのですが、貧困は判断力さえも奪ってしまうのです。

自分には関係ない、自己責任だと思っている人も友人・親戚の誰かが巻き込まれるかもしれない貧困ビジネスの話だけでも読んでほしいですね。
よくこれだけ弱者から搾取する方法を考えられるものだと呆れます。
厳しい雇用情勢がよく理解できる ★★★★☆
派遣切りに若者や中高年の人や内定を取り消された人、企業の都合で一方的にリストラされ、貧困に苦しむ人々の悲鳴が収められているため、厳しい雇用情勢や貧困を放置する政府の無策さがよく理解できる。
しかしながら、派遣社員の人々には全面的に同情する気持にはならなかった。
一部の派遣社員の証言にもあるとおり、派遣社員は景気が傾けば、かなり不安定な状況になるということは好景気の時からわかっていたはずである。それならば、景気が良い時にこそ安定的な職に就くとか、手に職をつけるべきだったからである。

貧困問題は政府が確り対策を立てるべきであるが、前提として個々人も政府に頼る姿勢ではなく、あくまで戦略を持って自助努力で解決策を模索するべきである。

なお、愛人契約や援助交際で食いつなぐ、したたかな女性の証言もあって、全体的に読み物としても楽しめた。
生の声が聞けます。 ★★★★★


 「本当にまじめに働こうとしている人たちが集まっているのかな」と年越し
派遣村に集まった方を見て発言した大臣がいました。
 テレビで派遣村の方を見ていると、「自分たちで選んだ行き方なのに」と
思っている方も多いと思います。
 しかし、この本に書かれている実際にリストラされた人たちの生の声を
読んでいると、本人ががんばっても生活している環境が悪いとどうにも
ならない事があることを感じて来ます。
 一流の国、先進国のはずの日本が、実は、国民の最低の生活が保障で
きない二流の国のような気がしてきます。
 リストラされた人の気持ちがわかる良書です。