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赤ちゃんの死を前にして―流産・死産・新生児死亡への関わり方とこころのケア

価格: ¥2,940
カテゴリ: 単行本
ブランド: 中央法規出版
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私自身の心の整理と、プロとしてできること ★★★★☆
 初期研修医です。小児科・産科研修中に低出生体重児の死や、流産、新生児重症仮死を経験し、お母さんにどのように声をかけたらいいのか分からない、自分自身の気持ちに整理がつかない、そんな時に指導医の先生にお借りして、自分で買いました。

 医療従事者が悲痛な想いを抱いても許してもらえるかもしれない、と感じました。私は児のことを考えると涙がにじみ出てきました。辛い思いをして、悲しくなった時、他にも同じように悲しく感じる人が沢山いると考えると、少し安心しました。
 プロである以上、そして他にも患者さんがいる以上、そんな感情を持っていては仕事にならない、と考える人もいます。しかし、「辛い」「悲しい」という素直な感情を再認識でき、それを無理に隠して押し込むことなく、そんな自分を客観視できたのは、この本のおかげだと思います。

 赤ちゃんの死はとてもつらい。ほんとうにつらい。だからこそ、私たち医療従事者は、同じ想いを抱くお母さんたちの手助けになりたい。では、どうしたらいいのか。その答えの一つがこの本にある気がします。
読んでおいたほうがいい本 ★★★★☆
前半は流産や死産について統計的なことがわりときちんと書いてあり、後半は実際の例、経験談の内容でした。わたし自身が40歳で流産したのですが、今まで高齢出産についてのリスクをきちんと理解していなかったし、産婦人科のお医者さんにじっくり聞くこともできないままいました。それで納得がいかず、いくつか調べたのですが、この本を読んで理解できたことがたくさんありました。特に染色体異常についての説明が的確で、これを読んでからなんとなくふっきれた部分があると思います。インターネットなどでみつかる情報ソースよりもちゃんと書いてありました。

残念ながらこの手の他の本とたくさん比べたわけではないのですが、妊娠・出産のリスクについて知りたいときに読んでおいて損はない内容だと思います。
ひっかかっていたことが、やっととけました ★★★★★
医療者の方に向けた本のようですが、体験者にとっても貴重な本だと思います。
私はずっと「病院スタッフにとっては全部通常業務で、流産なんてどうってこともない事なんだろう」と思っていたのですが、そうではなかったんですね。
こんな風に考えてくださるお医者様が増えて欲しいと、心から願います。

身内からの見当違いな励ましや間違った気遣いの理由さえも、わかってきた気がします。
医療者は必読!!! ★★★★★
赤ちゃんの死を、産科・小児科に長年勤務している方であれば、一度は経験されているでしょう。そんな場面に立ったとき、とても参考になります。
天命を全うしたといわれる、御高齢の方の死と、赤ちゃんの死は違うといったら差別なのかもしれませんが、その家族への関わり方が異なってくるのは明らかでしょう。そんな不可解な部分も、わかりやすく丁寧に書かれていました。
救われました ★★★★★
私は1カ月半前に初めての妊娠で流産しました。
11週目でした。
その時医師は「胎盤は検査へ。他は破棄」
と冷たく看護師に指示を与え、私はショックで口がきけませんでした。
それからずっと私の頭の中には
「私の赤ちゃんは生まれてくることさえできなかったうえ、
人間扱いすらしてもらえず、ゴミ箱に捨てられた・・・・」という被害妄想がありました。

病院側でごく日常的なことでも、私達には人生最大の
悲しみの瞬間になりえることもあるのです。

しかし著書の中で”たとえ、妊娠の初期で赤ちゃんが見えない
段階の流産であっても、1つの命を生み出したと言う認識が
もてるような対応を心がけたい”(64)とあり
こんなふうに考えて下さる医師もおられることに心強く感じました。

また患者側から見ただけでは全くわからなかった、
医療側の事情や医療従事者の本音もよく分かり、
病院へ対する考えが変りました。
本当に素敵な本で出会えたことを光栄に思います!!
そして著者のような考え方の医療従事者が増えますように・・・