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Fusion for Miles

価格: ¥1,863
カテゴリ: CD
ブランド: Tone Center
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名人たちが一堂に集まる! ★★★★☆
最近この手のトルビュート物がやたらと出回っています。これはアーティスト達の制作能力の減退なのかなと思っていましたが、全世界的にCD業界が不調な状況にあって、バクチ性が高い新作に多額の資金を投入するよりも、広く浅くファンを引きつけるこうしたトリビュート物ならある程度のセールスが計算できるわけで、いわば業界全体の安全志向の「あだ花的存在」なのでしょう。これは、日本のCD業界でも全く同様な傾向が見られます。この嘆かわしい風潮の「牽引車的な存在」が、こうした一連のトリビュート物のプロデューサーを務めるジェフ・リッチマンです。

さて、このマイルスのトリビュート物に参加したギタリストは、Jimmy Herring、Eric Johnson、Mike Stern、Bill Connors、Pat Martino、Warren Haynes、Steve Kimmock、Bireli Lagreneという名手達。例によって作品全体からは何らかの新しい発見はありません。それぞれの「ご贔屓ギタリスト」がどんな感じでプレイしているのだろうと確認するためにこのアルバムは存在します。個人的な感想としては、Eric Johnsonはあくまでも独特のロングトーンソロをかたくなに崩しませんし、Mike Sternはどこに行っても同じだな、という印象です。最も嬉しかったのが、Bill Connorsの「復活」です。前後して約18年ぶりにソロ作品をリリースしていますが、70年代はRTFとECM、80年代はアラン・ホールズワースばりの超絶技巧を聴かせてくれた腕達者が、今度は「大人のジャズ」をバリバリと弾いているのには感動を覚えました。極端な表現をすれば、Bill Connorsの復活に触れることができただけ、このアルバムを購入した甲斐がありました。