バイク旅が好きな人なら必見。
★★★★★
前作long way round と同じく、本作も面白い。
本作のようなドキュメンタリーの場合、作品中の真にリアルな部分と、脚色や演出の部分との境界が、ときに不明瞭となるので、その点について観覧者は一定の注意をしておく必要があると思う。
特に、ユアンの奥様が旅に参加・離脱するタイミングは、ダラダラとなりがちな3/4位のところに盛り上がりを作りたかった‥という製作者側の意図を私などは感じてしまう。
逆に、キリスト教文明と資本主義を持つ欧州白人が、アフリカの意外な場所で、現地に溶け込むことなく(溶け込むフリが白人は実にうまい)、自分たちの欧州人コミュニティーを作り生活を謳歌していたのには驚いた。アフリカにおける白人達の存在感が日本人の私にはピンとこないところがあるが、欧州人にとってアフリカは、地中海を超えたすぐ目と鼻の先にある遠くて近い異国でもあったに違いない。
とはいえ、やはり本作が面白いドキュメンタリー(タッチ?)作品であることは間違いない。バイクによる旅好きは必見である。
『合法旅ドラッグDVD』第2弾(謎笑)
★★★★★
前回のユーラシア・北米大陸横断バイク旅
「Long Way Round」(以下LWR)を知った身にはいささか新鮮味に欠けるが(笑)、
アフリカ大陸縦断バイク旅という、ただでさえ困難な旅のステージに帰ってきた
ユアンとチャーリー、スタッフの「旅バカ」「バイクバカ」ッぷりにまず脱帽。
ハリウッドスターや夫、一家の主などと言った冠を脱いで
一介の旅バカ・バイクバカに戻って進める旅、というLWRの良さをそのままに、
アフリカの過酷で美しい自然と、その下の厳しい現実に置かれながらも
笑顔と助け合いの精神で生き抜く庶民、特に子供達、
それに励まされるかのように、バラバラになりかけたチームを団結させ、
次々と襲う困難を乗り越えながらゴールのケープタウンを目指す
ユアン&チャーリー一行を淡々と描いてゆく。
LWR同様、「何か面白いことないかなぁ〜」と
シケちゃってる日々をお過ごしの方には是非一度ご覧あれ。
あなたの中で眠っていた何かが覚醒するはず。
嗚呼、アフリカに行きたい…それもこのバイク、BMW R1200GSで旅したい…(’’)