上妻の父親の過去が明らかに
★★★★★
上妻の父親がお笑いや芸人をひどく嫌っていることは、1巻から
伏線として張られてきた。その理由が、次第に明らかにされていく巻。
昔は(そして実は今も)大のお笑い好きであった父親に何があったのか、
母親はなぜ亡くなってしまったのか…そんな背景が、学園祭での漫才
コンクール実施に及び、元芸人の辻本と漫才をすることに意地をはる
上妻の様子とオーバーラップしながら描かれていく…
ひとりひとりの個性が生き、計算されたストーリーは大人の人でも
十分楽しめるマンガだ。
味があって良かった
★★★★★
いやあ、やっぱり面白いです。
一人一人のキャラに味があって魅力的。こんな素晴らしい漫画が週刊少年ジャンプで読めなくなるのは惜しいですが、ヤングジャンプで連載が再開され非常に喜ばしいです。
敢え無く週刊少年ジャンプでは打ち切りを食らいましたが、この三巻の作者コメントの欄で森田先生自身が週刊連載のペースに堪えきれなくなった、と書かれています。
ということは週刊少年ジャンプの中心読者(小中学生)には人気が無かったのは確かでしょうから少年ジャンプ編集部の方針と森田先生の要望が合致し、打ち切りに至った…と言った感じでしょうか?
それでもヤングジャンプで連載を再開した背景にはやはり支持者がいて、その層の年齢が高かったからでしょう。(そう考えないとヤングジャンプで連載を再開させた集英社の意図がわかりません)集英社側の好判断だったと思います。
まぁ裏でどんなことがあったかは知りませんが、ヤングジャンプに移り連載を開始された森田先生には惜しみないエールを送らせて頂きます。
よっしゃ!コミックス出たら絶対買お。
魅せ方ウマシ
★★★★★
漫才の世界を描くとなればそれはやはりギャグ漫画と分類されるだろうと思う。
森田先生の腕は新しい領域を打ち立てたんじゃないだろうか。、
ギャグ漫画は[登場キャラ同士のやり取りを読者に見せる。]しかし漫才を中心に置くと
[主人公は登場人物に向かい笑いをとる]二次元で完結している、
これらが三次元に飛んで読者が笑えるのか?というのが問題である。
抱腹絶倒であれば問題なしである。
主観と客観、漫画(舞台)が笑って読者も笑う。 次元をこえた良い本だと思う
笑いあり涙あり
★★★★★
森田先生の都合上、少々強引な終わり方ではありますが、それでも最後にビシっと決められるのは凄い。
キャラクターも個性豊かで表情も多彩。漫画でここまで感情を表わせるものなんだ。と感心させられます。
ストーリーは笑いあり涙ありで話の展開の仕方もよく、ちゃんと筋も通っています。
3巻完結と短めなので手軽に読むことができます。ぜひ読んでみてください。
森田さんの作品は熱い!
★★★★☆
ろくでなしブルースを筆頭に、この人の漫画は本当に何かこう心の奥にポッと火が灯る感じが好きです。
しかし、ルーキーズといい、このべしゃり暮らしといい、終り方が最近中途半端な気が…。
少年誌、特に最近の若年層向けの少年ジャンプでは、こういう熱いドラマはうけないんですかね…。
それとも作者の森田さんの根気が続かないのかな?????
どちらにしても、熱いドラマを描けばぴか一のセンスを持っている森田さんだけに、ろくでなしブルースのようにじっくりとキャラを掘り下げた作品をもう一度見てみたい気がします。
ただ、べしゃり暮らしも悪いわけではなく、キャラの設定や話の流れなんかは、相変わらずすごく面白い。
音やテンポのない漫画という手法の中で、音楽や漫才ってすごく表現しにくい部分だと思うけど、それを見事に臨場感あふれるものにしてるあたり、やはりこの人はすごいなと思いました。
見て損はない作品だと思います。