一見、絵は上手そうに見えるけど、それはあくまで「イラスト」レベルの上手さであって、「漫画」として見るとイマイチ。どのシーンも静止画のような印象で、コマ割りに伴うキャラの「動き」や「流れ」が見えない。肝心の戦闘シーンに迫力が感じられないのもそのせいだろう。またタッチや構図、背景の書き込み等にもバラつきがあって、微妙に見づらい印象の絵柄になっている。

「トキ外伝」に比べてストーリー展開にオリジナリティはあるものの、その作者の独特なセンスによるオリジナルキャラに違和感がある上に、作中での扱いも中途半端。「自分の考えたオリキャラを目立たせたいけどスピンオフだしなあ」という作者の葛藤が見え隠れしている。ストーリー展開に伴う旧キャラとの絡ませ方もなっていないので（六聖の一人であるユダをヘタれキャラにし過ぎ）、必然的にオリキャラにも魅力が出てこないという悪循環。ラスボス的な存在のロフウもラオウのような威厳や魅力が感じられない。

レイも騒動に巻き込まれているだけで、主人公として物語を引っ張って行くエネルギーが感じられない。原作のレイってこんなキャラだっけ？と思う事もしばしば。そのせいでストーリー展開も痒い所に手が届かないというか、「誰をどう見せたいのか」が伝わって来ない。必然性の無いお色気シーンがやたら多いのも興醒めで、「北斗の拳」の外伝を読んでいる気がしない。基本的に「北斗の拳」に対する愛情よりも、同人誌的な自己満足が垣間見える。

南斗聖拳には分派が多いんだから、その辺で原作ではあまり語られなかった南斗同士の争いや協調、六聖を狙う勢力といったサイドストーリーも作りやすかったはず。変にお色気を絡めずにもっとハードなバトルと、ケンシロウに出会う前の餓狼のようなレイが見たかった。

南斗聖拳の中でももっとも華麗な南斗水鳥拳。原氏が描く拳技はとても美しく優雅な舞を見ているようだったと記憶しています。だからこの本を買うのに躊躇しました。
・・やはりみなさんのレビューどうり絵は外伝のなかでもうまいかなと思いましたが戦闘描写がものたりない・・うまいからこそ期待していました。でも未だ狼時代のレイ・・生きるために狩る狼のごとく優雅で華麗な水鳥までは程遠い。これから進むに連れて狼から白鳥の拳技になることを期待したいです。
でも、そう・・レイの純粋さが女王エバとのシーンで垣間見えてストーリー的には好感をもちました。表現方法は男性誌なのでまあ・・ほどほどに。乱世に光臨したユリアが女神なら女王エバは巫女。自分の身をもって男たちの邪悪をはらい正しい道に導く女性。その視点で見ると神秘的なシーンだったと思います。

「北斗の拳」FANとして、買ってみましたが・・・。絵に迫力が無いし、絵は上手くないと思います。話もマダ始まりではあるのですが、惹かれたのは最後の修行の辺りぐらいで(>_<)南斗のシュウ様やユダの絡みは過去話で観たい部分では有りましたが、シュウ様をもっと良いカンジで描いて欲しかったっていうのも個人的に有ります。かなり、次巻を買うかというのは考えます。外伝ならば「銀の聖者」（トキ外伝）がオススメです。

最近出てきている北斗の外伝系の話。ラオウ版の天の覇王が、特に絵が酷く失望させられるのに対して
こっちのレイの外伝は良く書けている。戦闘シーンに迫力が欠けるという意見があるが
それには賛同する。でも基本はよく抑えてありストーリーも悪くない。次巻が出るのが
来年末って最後に予告されているが本当だろうか？買う価値はある。

格闘シーンに迫力がない点を除けば、絵は凄く上手いです。
ストーリーは適当感が漂っており、コアな北斗ファンからすれば、
「なんじゃこれは」
といった内容ですね。
おっぱいマンガが好きな人には、間違いなくおすすめです。