楡崎の傘下の会社に地上げされ工房をたたまなくてはならない窮地に陥っている事を知り、またもや
千代菊としてひとはだ脱ぐことになるが――
今回は美貌の染匠。毎回毎回出てくる二枚目な対抗馬に、またも振り回されるかわいそうな楡崎。
惚れた舞妓に言われて、あっさりと土地開発計画の見直しを決めてしまうのはちょっとクールな実業
家らしくないと思うが、それも敵に塩を送る大人の余裕と考えればいいのか
男の競争心をここまで煽っていて、それにまったく気がつかないでここまでの駆け引きをする、天然
な千代菊に脱帽。
(まあその代償に自分は正式に舞妓になる決心をするのだが)
しかも、楡崎が嫉妬にキレると、即、千代菊(美希也)の貞操の危機なんだから読者も「もっとやれ!」
と千代菊にエールを送りたくなる。