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少年舞妓・千代菊がゆく! 最後のお座敷 (少年舞妓・千代菊がゆく! シリーズ) (コバルト文庫)

価格: ¥440
カテゴリ: 文庫
ブランド: 集英社
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涙の「祇園小唄」 ★★★★★
評判が高まった見習い舞妓「千代菊」を正式に舞妓デビューさせるように、と周囲から急かされる。
「少年」だとバレる前に、きれいに祇園から消えることを決心します。
最後と決めたお座敷で、舞い終わって正座しお辞儀したとたん、こみ上げてきた思いに、涙してしまう「千代菊」。
このシーンがとても好きです。

冒頭で、「千代菊」は今夜で最後にすると決意して、事件はそのお座敷をつとめた翌日から展開しています。
もう舞妓千代菊はおしまいにするのに、一生懸命な姿に、圧倒されます。
「千代菊」には、いつ消えてもいいように、常に覚悟していることからくる魅力があるわけですが、この「最後のお座敷」では、彼女の輝きがもっとも現われているように思います。

 仁村の友禅振袖を身に纏って、楡崎にあらぬ邪推をされるほど艶めかしくなってしまう「千代菊」。この世のものじゃありません。

殿方はメロメロになって、ウン千万円の紋付やプラチナ織りの帯をご祝儀してしまうのです。
もっとヤレヤレ!です ★★★★★
舞妓見習い千代菊が男だとバレないうちに辞めなければ、と焦れば焦るほど、逆に客から大評判。
周囲からも日増しに早く正式な舞妓になれとの要望が高まり、関西実業家の若手実力者、楡崎からも
「千代菊がいないなら二度とお座敷にはこない」と言われる。
しかしそれにも屈せず、美希也は千代菊を辞める決心をするが、最後のお座敷に着た振り袖の作者が

楡崎の傘下の会社に地上げされ工房をたたまなくてはならない窮地に陥っている事を知り、またもや
千代菊としてひとはだ脱ぐことになるが――

今回は美貌の染匠。毎回毎回出てくる二枚目な対抗馬に、またも振り回されるかわいそうな楡崎。
惚れた舞妓に言われて、あっさりと土地開発計画の見直しを決めてしまうのはちょっとクールな実業

家らしくないと思うが、それも敵に塩を送る大人の余裕と考えればいいのか
男の競争心をここまで煽っていて、それにまったく気がつかないでここまでの駆け引きをする、天然

な千代菊に脱帽。
(まあその代償に自分は正式に舞妓になる決心をするのだが)
しかも、楡崎が嫉妬にキレると、即、千代菊(美希也)の貞操の危機なんだから読者も「もっとやれ!」
と千代菊にエールを送りたくなる。