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Down on the Farm

価格: ¥993
カテゴリ: CD
ブランド: Warner Bros / Wea
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ローウェルズ・フィートのラストアルバム ★★★★☆
実質的にはローウェルにはフィートとしての発表意図があったかさえ、今となっては永遠の謎だが、1979年に脱退宣言〜ソロ活動という流れの中で、ローウェルが急死した事を受け、残りのフィートのメンバーがその時点で発表可能な新録曲をなんとか発表できるまでに仕上げた、変則的な作品。まさに、「ローウェルズ・フィートのラストアルバム」としての落とし前をつけたという意味でファンにとっては記憶に残る一品だ。

ただし、その出来は、正直言えば彼ららしさには欠けるものだ。ローウェルが持ち込んだニューオリンズ感覚も、ビルやポールの嗜好したジャズ・ヒュージョン感覚も希薄で、彼らの最大の魅力であった「アク」がスッカリ抜けている。しかしこれを、単に聴きやすくなった、AOR的な魅力が増した、と捉えれば、そこは彼らのこと、しっかりとしたレベルまでは引き上げている。

カエルの泣き声を効果的なリズムに盛り込んだTrk1の軽めの泥臭さ(笑)、テックスメックス的軽快さにローウェルの渋い喉がからむTrk2、ややエモーショナルだがポップス感覚で聴けるTrk3、横揺れ感は減退しつつもローウェル的な音楽性を感じ取れるTrk4、そして「ウィリン」「ロング・ディスタンス・ラヴ」の流れを汲むローウェルのメロディセンス爆発のTrk5、ストレートなポップロックTrk6、ややニューウェーブ風味が感じられるTrk7、そして聴きやすいTrk8、そしてラストは最も黒っぽさが感じられるサム・クレイトン主導のTrk9。

サウンドのテイストなどのバラツキもあり、アルバムとしての一体感も今ひとつということで星は4つとしたが、愛聴盤の一つであることも告白しておきたい。

さようなら ★★★★★
 あいだににライヴ盤を挟むが「タイム・ラヴズ・ア・ヒーロー」から考えると続いてのスタジオアルバム。
 このアルバム製作前にもローウェルはフィートに終わりを告げていたようである。このアルバムとなるセッション中、1979年春にはバンドは実質解散状態。5月には、とうとう今度こそ本当に解散宣言。
 その後、ローウェルはソロとなり、ファースト・アルバム「特別料理」を発表、そのアルバムツアーの最中、1979年6月29日心臓発作で帰らぬ人となる。結局は、商業的にきちんと評価されず、ドラッグにおぼれた死ということであろう。
 本アルバムは、そういったこともあり中途半端な状態になっていたモノを、残ったメンバーで仕上げたアルバムである。
 前作までのファンキー路線よりも全体的に落ち着いた雰囲気があるのはそのためか。ローウェル作の楽曲が多いのもそのためか。新しいフィートを見せ始めていたところだったのかとも思う。「シックス・フィート・オブ・スノウ」、「ココモ」、「ビー・ワン・ナウ」など涙なしでは聴けない名曲がそろう名盤である。
 プロデュースは「lowell george... with a little help from friends」とある。インナーも「FEAT」と書かれたジャンパーを羽織ったローウェルが背中をむけ歩き去っていくモノクロの写真である。
 とうとうこれで本当にローウェルのフィートは終わってしまったのだ。ザッパの推薦でフィートを始めたころから考えると、ほんのわずかの間にこんなにも遠くに来ていたんだなと思う。
 日本でも追悼盤だったと思う。余りに残念な死であった。
 ここまで出したのだから、やっぱ、ローウェルの「特別料理」もこの紙ジャケシリーズで出すべきだったんじゃない?ローウェルの「特別料理」もどこかこんな手触りのあるアルバムだったしね。
ローウェル・ジョージのリトル・フィート最終作 ★★★★☆
ユーモラスな#1に軽快なカントリー調の#2と続くせいか、あまたの傑作と比べると、前スタジオ作『Time Loves a Hero』以上になんだか憑き物が落ちたようなすっきりした印象を受けるが、やはり演奏のクオリティの高さは並ではない。

初期のローウェル・ジョージのヴォーカルはハウリン・ウルフなどのブルースマンの影響が顕著だし、その後も喉を絞り気味のソウルフルな歌い方が魅力だったが、本作、特に#3,#5,#6あたりとソロでの開き直ったような穏やかで素直な歌声も、彼のヴォーカリストとしての底力を物語っていて捨てがたい。

絶対的な存在感ながらリードヴォーカルは初のサム・クレイトンの#9も忘れがたいナンバーだ。

優先順位としては72年のセカンド『Sailing Shoes』から78年のライヴ『Waiting for Columbus』までの6作品が上となるか。
本当に悲しかった ★★★★☆
演っている音楽が仲間内には評判がいいのに、セールス的にだめだめ
だったLittle Featに嫌気がさし、ソロ活動に移ったLowell Georgeが
ドラッグで亡くなってしまった。
その状況で残ったメンバーがLowell在籍時の音を集めて作ったアルバム。
いままでのFeatに比べ、かなり軽いというか明るい印象のアルバム。

でも当時このアルバムを買って聴いた私はむしょうに悲しかった。
Lowellを受け入れなかった世の中に、そしてその世界に負けてドラッグに
おぼれ死んでいったLowell自身に本当に馬鹿やろうと言いたかった。
なにもバックに無い人が聞く分には、POPで聴きやすいアルバムだと
思うが、私はいまだにこのアルバム聴くと胸がいたい。

心に響く穏やかな声 ★★★★★
1979年の作品。ローウェル・ジョージ参加の最後のアルバムです。穏やかな声が心に染みます。リトルフィートの作品中録音は最高。プロデュースもまことにつぼを得たものだけに本当に惜しまれます。他のメンバーも大活躍。特に最後のパーカッションのサム・クレイトンがボーカルをとる「Feel The Groove」腰の座ったファンキイさがもうたまりません。