1979年の録音。サン・ラーの作品中、最も聞きやすいものとして定評がある。いわゆるジャズ/フュージョンの文脈から大きく外れていない音作りで、同時期のギル・エヴァンス・オケの演奏ですと言われても信じてしまうかもしれない。特に、2曲目のポップなメロディと雄大なアレンジは魅力にあふれている。これだけを聞いて他の作品を聞くとあまりの落差に面食らうかもしれないが…。いずれにせよ、内容は超一級。

サンラはアバンギャルドよりのジャズの人ですが、このアルバムではアバンギャルド控えめのファンキーな音でやってます。それがまた良い。猥雑でえぐくて、こくがあって、最高。特にフランク・ザッパ好きな人は絶対に聴くべきです。音楽ファンなら必ず一生物となるでしょう。