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Lanquidity

価格: ¥1,672
カテゴリ: CD
ブランド: Evidence
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This 1978 session, coming relatively late in Sun Ra's creative history, is another extraordinary venture into uncharted musical terrain. As the name suggests, it's a liquid and languid musical state, from the lounge area of Ra's cosmos, but it can also be resiliently funky and subtly dissonant in ways unheard outside the orchestra's precincts. The rhythm section of electric bass, two guitars, and three drummers creates deep pulsing grooves for Sun Ra's assortment of ethereal organs and synthesizers and a horn complement of two trumpets and five reeds that are used sparingly for maximal effect. There are some elements of commercial crossover funk and even Miles Davis's electric period, but this is highly original music, an acid jazz prototype in which groove and electronica intersect with muted brass and a heady assortment of reeds and percussion. Sudden squiggles of funk guitar mix with strong improvisation from Sun Ra and his regular soloists, like saxophonists John Gilmore and Marshall Allen, who are always ready to bend the music into some new pitch zone. The lyrical title track bears a resemblance to Mingus's "Goodbye Pork Pie Hat," and "There Are Other Worlds" is supplemented by overdubbed "Ethnic Voices" and additional percussion and electronics, creating an eerily engaging tapestry. Recorded in a New York studio with the sound further improved by Evidence, this is unusually well recorded for Sun Ra music of the period, a warm bath in music both lush and exotic. --Stuart Broomer
コズミック・ディープ・ファンク! ★★★★☆
他の方も書いてらっしゃる通り、このアルバムは大変聴き易い音に彩られており、僕もサン・ラ初体験として
とてもすんなり入られました。
バラエティに富むサン・ラ作品の中でも、膨大なリリースのサン・ラ作品の中でもDJ人気の高いクラブ/フロア対応の激レア・アルバムでもあり、ゆるゆると宇宙を感じさせるグルーヴに包まれていて、前衛色も全くない。またジャズ色も希薄で
ロックファンにも聴き易いサウンドかと思う。
しかし、タイトルの指す意味だが「やる気無し」である。
このタイトルは78年リリース当時においては革新的でなかったろうか。
今でこそ、ローファイ、ダウナーな世界観は
既に一般的かもしれないが、喧噪的な競争社会だとか、
秩序と称した権力の押し付けから自由であろうとした
コミューンの世界観の現れかもしれない。
ミステリアスなスロー・ナンバーで幕を開け、全編でまったりとした反復リズムにのって黒く神秘的なファンクを展開。
そんなアシッドな感覚を覚えるなかサン・ラの妖しい囁きを聞かせる
ラストDのバラードがこれまたディープである。

右が左で左が右で、男が女で女が男 ★★★★★
雑誌かなにかで「夥しい数のアルバムをリリースしたsun raのなかでも、最も入りやすく聴き易い」旨のコメントを見た事があるが、侮るなかれこのアルバム相当ひねくれ者です。一曲目なんかもう空間軸がボキボキと音を立てて壊れて行くさまがかなりアシッド。確かに入り易い音なんだけど、結構危ない。簡単に人をおびき寄せといて、ズブズブ自分たちの世界に浸しちゃうような、何か怖いモンスターが奏でているような。一度ハマると好きな人はなかなか抜け出せない温泉底なし沼で、トロトロアシッドなこの音像に浸ってみませう。
異世界の創造とその表現 ★★★★☆
サン・ラー&ヒズ アーケストラ、1978年の作品。

1993年にこの世を去っても未だに強烈な印象を残している
サン・ラー。太陽神ラーを意味するサン・ラーの創造する音の世界は
エキゾチックで妖しい威光を放ち続けている。

1940年代にシカゴでアーケストラを結成以降、
半世紀にわたって音楽(布教!?)活動を続ける。
1950年代のスイングとバップの音を基本としながらも、
独創的で常識の通用しない極めて実験的な音作り
フリージャズ・アヴァンギャルドの一角をなした。

土星から来たというサン・ラーの音の方法論は、
シンセサイザーのチョークした不気味な音、
アフリカンリズムや室内楽的アプローチを取り入れた
極めて前衛的なものであったが、彼の周辺を固める
メンバーの個性もその世界観の創造に大きな役割を果たした。

ジョン・ギルモア、マーシャル・アレン、パット・パトリック
といった看板奏者の奏でるフリーキーなソロ・プレイ。
ジューン・タイソンの異次元的で不気味な歌声。

時に、演奏の合間に演説(説教!?)が始まるという異質な空間。

全てがエキセントリックだった彼等のパフォーマンスの
一片の記録として上げられるのが本作品である。

エキセントリックさでは「Space is the place」の方が
上だと思うが、この作品はその完成度からもサン・ラーの
構築した一つの世界観を一貫した形で感じることが出来る。

サン・ラー入門の作品としておすすめの一枚である。

Sun Ra : keyboards
Michael Ray : trumpet  Eddie Gale : trumpet
James Jackson : Bassoon ,flute ,oboe
John Gilmore : t-sax  Marshall Allen : at-sax ,oboe ,flute
Ego Omoe : bass clarinet ,flute
Danny Thompson : baritone sax,flute Julian Pressley : baritone sax
Dale Wolliams :guitar  Disco Kid : guitar
Richard Williams : bass
Luqman All : percussion  Michael Anderson : percussion
Artaukatune : conga drums ,tympani
Sun Ra ,June Tyson ,James Jackson ,Eddie Tahmahs : ethnic voice

不思議世界に魅入られてしまいました ★★★★☆
本当に不思議な魅力を放つサン・ラの'78年作品。他にも聴いてみたいサン・ラ作品はいくつもありますが、先ずは本作を手に取りました。
これも某ジャズ本で紹介されていた一作だった訳ですが、実施にその音を耳にしてみると、想像以上に不思議世界に魅入られてしまいました。
[1]でのどこか物悲しいような、だだっ広い空間に一人取り残されたような(&出口の見当も付かない、ちょっとした不安感のような)イメージがむくむくと湧きあがって来る感覚は、ハマる人はズブズブと行ってしまうのではないかと(^^; 無論、逆も然り。”だめだ、こりゃ”と思われる方は見向きもしないかも知れません。
[2]では一転して、どこかオールドファッションなジャズの匂いがする楽曲かと思いきや、、、やはり中盤以降は独特の世界に突入(^^;。
全体を通じてこんな感じなのですが、[4]では急にオーソドックスとも言えるジャジーなフレーズが出てきたり(まぁ、これもやはり”一部”なのですが)、極めつけ(?)の[5]ではあまりにも妖し過ぎる(^^;コーラスに深遠なプログレッシヴ・ロックのような響きを覚えたりと、全く以って風貌以上に怪しい音楽を堪能できます。