セルラーよりも面白い
★★★★☆
アメリカ版「セルラー」のリメイクですが、よりスピード感が溢れ断然面白くなっています。新たに刑事との絡みも加わり、話展開が深くなっています。
映画公開があった事も知らない方が多いと思いますが、アクション・サスペンス好きの方はぜひ一度観て下さい。
良い意味で昔の香港映画です!
★★★★☆
ハービースーがやっと年相応の役をしていて良かった?
ただカーチェイスの場面で待ってましたかの様なジュースのトラックがしらけた。
古き良き香港映画
★★★☆☆
キム・ベイジンガー主演のハリウッド映画『セルラー』の香港リメイク版。経済発展著しい中国では『レッドクリフ』などハリウッドなみの大作が次々と制作されているが、本作にはなぜか古き良き香港映画の香りがいまだに漂っている。登場人物もほとんど名の知れない俳優ばかり、今時ありえないほどダサいタイトルバックやエンドロール、西村雅彦似の悪親分の白髪メイクもあきらかにわざとらしい。
ぎりぎりの低予算で作られたのかと思いきや、米モトローラ社との全面タイアップによる最新携帯電話、必要以上に自動車をぶっ壊すカーチェイス・シーンなどを見ていると、景気がいいんだか悪いんだかよくわからない。ハード面では結構な予算を割いているものの、俳優を含むソフト面では妙に雑な印象を受けるのである。
たかが固定電話を修理して使えるようにするためだけに、謎の犯行グループに拉致される母親をロボット工学者にしたりする必要があっただろうか。借金の取立屋が拳銃を常備していたり、手持ちの携帯でではなくわざわざハンディカメラでラジコンを撮影した設定も不自然きわまりない。オリジナルに変更を加えた脚本部分だけが妙に浮いているのである。
オリジナルでベイジンガーのお相手をつとめたのは確かチョヒマな大学生の男の子だったが、一応ちゃんとした職にもついていて、かつ、家族旅行の待ち合わせまでしている普通のお父さんが、(よっぽどのお人好しでもない限り)見ず知らずの女からかかってきた電話をまともにあつかったりするのだろうか。車を大破させてまで赤の他人のために体をはらなきゃならん理由が(オリジナル同様)いまいち釈然としないのだ。
しかしながらこの映画、人質交換場所に指定した空港で繰り広げられるクライマックスは、なかなかの盛り上がりを見せている。2転3転するスピーディな展開から観客は目が離せなくなるだろう。それにしてもこの眼鏡のお父さん、実の家族よりも血のつながっていない母娘たちをどうして優先させたのだろう。エンディングの後、怖そうな奥さんからきっと離婚を切り出されたにちがいない。
前評判通り
★★★★★
前評判が良かったので劇場で観たいと思いながら機会を逃していました。ようやく今回DVDで観終わったばかりですが、いやもうとにかく危機また危機の連続で、口の中がカラカラに乾くようなスリルと興奮に溢れた凄い作品でした。
主人公アボンは一介のサラリーマンで、本来荒事に出くわせば目をそむけてしまう善人、しかも息子との関係は破綻寸前。成り行きとはいえ、普通見ず知らずの電話の相手を救うために指名手配犯にまでなるか?と何度か思いましたが、ボロボロ傷だらけになりながら奔走しているのを観ていると応援せずにいられない。「ダイ・ハード」のジョン・マクレーンも”巻き込まれてボロボロ”型ですが、あちらは経験もある本職の警官。アボンは正義感だけで突っ走る分マクレーンを超えています。
誘拐監禁されたヒロインに何度も迫る絶体絶命のピンチ、昔特捜・今窓際交通係という(もうその設定だけでたまらない!)警官、悪役はかくあらねばと言うに相応しい犯人グループ、ド派手なカーアクション、携帯電話を利用したいくつもの駆け引き、解決と思われた途端のあっと驚くどんでん返し、と見どころを挙げればきりがありませんが、この作品で一番気に入ったのはヒーローに与えられるべき”報酬”がちゃんと与えられたことです。
本作の原典「セルラー」を観たことはありません。主要登場人物を演じた俳優陣のことも知らないのでご贔屓目当てで観た訳でもありません。でも面白かった!少なくとも私には「前評判に偽りなし」でした。