基本的な事実確認は一般レベル。
セリフを整理して裏設定に迫っている箇所はほとんどない。
ただし、本来「謎」とされてきたもの以外の部分では非常に専門的な考察が試みられているので★一つプラス。生物学や心理学に通じる著者が含まれていると思われる。現実と劇中の用語との橋渡しを丁寧にやってくれている。しかし私が知りたかったことはそれではなかった。もちろんカヲルと初号機の戦闘シーンで使われた第九の歌詞の分析も、私にはどうでもよいことだった。
他の謎解き本との差別化を図ったのは評価するが、謎の解釈が甘かったり誤っていたりするので、その点を理解した上でコレクションに加えるのは、情報量から見てムダではないと思う。

あくまで参考程度に止めるほうがいいでしょう。
これをエヴァの実質的な設定や解釈だと認識すると、正直違うだろう・・ということが多々あります。
特に宗教解釈に基く設定や解釈、また零号機について。
エヴァは難しいですが、根本的な設定などは、公式類の書籍や、特にエヴァンゲリオン２という庵野監督監修のゲーム(アニメの謎解きの目的あり)を参考にした方がより正しく把握できると思いますね。
あくまで第三者はこう考えたという参考程度に止めるのがよいと思います。

胡散臭いこじつけで衒学を披露していくものの、肝心な核心には一切ふれられない本。
書いてる人達だってそれを分かってやってると思いますよ。
オカルト記事と一緒です。
こういうのにマジになる人たちに辟易して、庵野はＥＯＥを作ったんで、この手の本もまた、エヴァを構成する要素の一つになってます。
多分このレビューは参考にならないを押されるかと思いますが、それが事実です。

学問の力でエヴァンゲリオンの謎に迫る…という感じでしょうか?

考え方の一つとしては、面白いです。

宗教や音楽、心理学からのアプローチは所々面白い解釈がありましたが、どうも深読みしすぎな気がします。
やたら凝った同人誌を読んでいるような。

今まで読んだ解釈本より、妄想を押し付けるような書き方が多く、また、個人的に納得出来ない解釈も多々あったので星2つです。