何かが足りない、何が足りない?
★★★☆☆
かれこれ十年以上前からリメイクの企画が浮かんでは沈んでいた
ジョージ・キューカーの「The Women」。
この映画でジュリア・ロバーツとメグ・ライアンが共演するなんて記事もあった。
こんな日本語タイトルつけられたら、それとは気がつきません。
出演者全員(エキストラにいたるまで)が女性。
今回は監督も女性。
面白かったのですが、何かが足りない。
それが何かがわからない。
メグ・ライアンは久しぶりに見たけど、相変わらずキュートで愛らしい、
それゆえの違和感も感じる。変わらな過ぎだって。
アネット・ベニングは何をやらせても好演する安全パイ。
その他のキャストも好演している。
新しさがない、というのが一つ。
女性の友情なら「SATC」という派手な看板が一つ立ってしまった後だし、
いまさら女性の自立を困難もなく普通に描かれても後に残らない。
ドラマのポイントは、すべて女性が共感する所をついてる。
そのすべてが軽い、軽くてファッショナブルならいいけど、
当世風というわけでもない。
つまらない映画ではないけれど、
やっぱり何かが足りない映画だ。
これを機会にジョージ・キューカー版が日本に紹介されるといいな。
すごく見てみたい。