身寄りのない受に、ある日突然相続されることとなった
巨額の遺産と、怪しげな執事。
彼に降りかかる遺産目当ての親族達の魔の手・・・

結末すら予想できる、超お約束の定番ネタながら、
祖父の死因の不審から端を発するストーリーと、
コミカルな文章に、ありえない個性的なキャラクターの連続で、
案外新鮮に、うっかり笑い転げながら読んでしまいました（笑）。

筆頭は、農業大好きの農大生、酔うと甘えん坊にひょう変、
Ｈなことにすこぶる弱い相続人、和貴。
夢は自給自足（！）、せっかく相続した立派なお屋敷も、
彼にとっては「耕したい！」とくるからたまりません（笑）。
執事は執事で口調は丁寧ながらＳっ気甚だしい美丈夫、
部下の河野や吉原が恐れをなす男。なんだか曰くありげ。

昔から和貴を見守って執着していた執事修一と、
そんな彼に手玉に取られながらも離れられなくなる
ほど頼っていく初心な和貴と、
ギャグ満載でワレナベにトジブタなカップルが
だんだんかわいく見えてくる・・・

ひたすらすかっと笑えるコメディながら、
このレーベルゆえにその手のシーンはかなり多め、
ボディーガードの坂本とのお仕置と称してのあれやこれやの
ギリギリな３Ｐもあるので、苦手な方は要注意！