青春小説だなあと実感させられた
★★★★☆
最後のこの巻は、恋人との何かというよりは、家族との問題の解決が焦点。
今までよりテンポが速く、時間の流れも速くなっていますのでぽんぽんと読み進めていけます。
まあちょっと予想範囲内というか、こういう終わり方しかないだろうなと驚きはないものの、大学生青春物語の締めくくりとしてはほっと一息つけました。
芦谷との絡みを読みたい人には物足りないかもしれませんが、彼との絡みはもう第三巻で終わったと思ったものと思って諦めるしかない。
芦谷とのごたごたがメインで読みたかったら、正直この巻は買わなくてもいいぐらいです。
問題だった父親との関係も修復されて、それはそれでよかったのものの、結局読み終わってみると皇の若いが故の考えの甘さとかが浮き彫りになった感じで、そういう意味でも青春小説だなあ思わされた最終巻。
考えが至らないというか、浅いというか。そこが若さでもある……と今までの皇のイメージが変わる意味では読んでよかった。面白かった。
本編は大学卒業後数年たったシーンで終わっていますが、書き下ろしは卒業後直ぐの夏休み風景。以前この本を読んだことのある人は、この書きおろしの為だけに買うなら、別に買わなくてもいいか……ぐらいの普通すぎる内容です。
ドラマティック・ラスト♪
★★★★★
ご友人かと思われる月村奎嬢は、
花丸時代の復刻版をどんどん出していらっしゃいますが、
桜木知沙子嬢は…?
コンスタントに次々と新刊を出しているようなので、
今回の「札休」復刻は正直驚きでした^ ^;
あのラスト…
すごいよかったですよねー!!
次は「東休」2冊ですね
イラストは、同じく北沢きょう嬢かな?
真史の彼氏が主人公なわけですが、
前「札休」時代、当時のイラストレーター岡部広嬢は
桜木嬢と同時平行でイラストを描いていたせいか、
イメージが固まっていないようで、
真史は(特に「札休」1巻は!)オヤジくさいイラストでした;
今回は復刻版ということで
イラスト担当北沢嬢はたぶん6冊全巻通読済み、
皇と異なり真史らしいなぁ…、というイラストですね^ ^
芦谷は岡部嬢の方がイメージ近いかな…
北沢嬢はつつみこむようなやさしい表情の芦谷を描かれますが、
岡部嬢は、桜木嬢の描写そのまま、
あんまり笑わない、寡黙そう、
でも魅力的だわー、彼氏に欲しいなー(笑)、
というイラストでした
次回の主人公、真史の彼氏も
今で言うオレ様的要素がありますので
芦谷のようなやさしげなイラストは(さらに)まずい、かも??
真史は「札休」ではみられない、意外な一面がみられます
いずれにせよ、どんな文章に生まれ変わっているか、
どんなイラストなのか、
すごい楽しみですね^ ^
「東休」は、1巻より
2巻が奥が深く、読み応えたっぷりです
でも1巻を読まないことには始まりませんから…(苦笑)、
楽しんで読みたいですね☆
願わくはデビュー作「消えないで」、
「きみを待ってる」なども復刻を願いたいところです
どちらも桜木嬢の
当時の青く、
けれどみずみずしい感性がぎゅうぎゅうに詰まった、
大切にしたい作品…(>_<)、
桜木嬢の原点が覗けますので…
桜木嬢、ならびに新書館様、
どうぞよろしくお願いいたします
^ ^;