最初はいいが、、、
★★★☆☆
ロンドンを拠点として、現代を生きるギリシア神話の神達と、ロンドナー達の物語という着眼点が新鮮で、最初楽しく読めましたが、終盤に差し掛かると、内容がぐたぐだで少しお粗末さを感じました。
気軽に読むにはいいと思いますが、買うほどではないと思いました。
傑作のコミックノベル
★★★★★
出かける前に購入した本が届いたので、数ページをめくってみたら、そのまま外出を止めて、一日で読み終えてしまいました。
力を失いつつある神々のあまりに人間的な日常を描く前半部から、世界の破滅を救う後半へと、行き着く暇も無いほど、テンポ良く、物語が語られていきます。
若干、ギリシア神話の知識が必要かもしれませんが、それも、子供のころでも良いので、ギリシア神話の本を一冊読んだとか、星座の物語を読んだといった程度の知識で十分です。
バカバカしいといえばそうかもしれませんが、物語の作り物の世界を楽しめる人にはお薦めできます。
ありがち、人間に忘れられた神々
★★☆☆☆
ロンドンに数百年前から移り住んだ、ギリシア神話の神々の日常生活。日本では、妖怪などが人間の開発に追われて住む所や、存在そのものが否定される話がいっぱいありますが、それの欧州バージョンです。人間に忘れられた神々というコンセプトですが、死者を運んだり、死の国にを統治したり、役割があるのにキリスト教に立場を奪われるとか、論理が破たんしててもう少しきちんとした世界観がないと、日本の漫画にはとても「勝てません。
おふざけがだんだんマトモに
★★★★☆
ギリシャ神話は中学時代にハマったのですが、とても面白く、いたずらしたり浮気したり嫉妬したりストーカーしたりのあまりにも人間的なキャラが笑えました(ま、日本神話だって「なりなりて」セックスしたり、乱暴狼藉したり引きこもりしたりストリップしたり、と負けてませんが)。それぞれの神々はとても個性的でした。なので、この本に跳びつきました。
おふざけのコミック・ノベルです。ハチャハチャです。作者はイギリス人の30歳女性で、これが処女作。さすがイギリス、モンティパイソンのノリを思い出させられます。「英米で絶賛と爆笑の嵐」だそうですが、まだ日本ではブレークしていない、というか外国小説のブレークなんて「ハリーポッター」か「ダビンチ・コード」みたいな突出したもの以外は殆ど皆無ですから、この作品もあまり売れないでしょう。必読、ってわけでもありません。
さて、トンデモな設定で始まったこの作品、前半はただただ呆れるばかりのコミカルさでそれなりに面白いのですが、戯画化しすぎでやや顰蹙ものかなぁと読み進めて行くうち、なかなかどうして、結構まともな〈愛と勇気の冒険〉譚へと転じて行き、最後は感動的なまでの…おっとネタばれはいけないので、ここまで。