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定年出家

価格: ¥840
カテゴリ: 単行本(ソフトカバー)
ブランド: 小学館
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一般人と同じ目線で語られる言葉が受け入れやすい。 ★★★★★
著者は神奈川県警の元刑事さんで、53歳で退職し出家されました。
出家に至る過程、現在の在宅出家の僧侶の暮らしぶりなどが語られます。
何より興味深いのは、本物の刑事さんが語る事件の様子です。
ドラマや小説に描かれる職業で最も多いのは刑事じゃないでしょうか。
本物の刑事さんですから、一つ一つの言葉にリアリティーがあります。
そして、その刑事さんが何ゆえ、僧侶を目指したのか。
私の知り合いにも、僧侶になりたいという人は結構いますが、実際に出家した人はいません。
刑事という厳しい現実を見てこられた方だからこそ、出家されたのだろうな、と思いました。
心の隙間、という言葉をお使いになられていますが、犯罪を追い詰めるほど、犯罪を生み出す社会という人間のこころの問題に達することが多かったのだと推察しました。
仏の世界に、何となく惹かれる最近の風潮はとても理解できます。
競争、欲望、自己顕示、誇張など、今の世の中で成功しようと頑張るほど大きな負担が心に生ずることになっているのではないでしょうか。
本来人の暮らしにとって無理が、酒もタバコもTVもラジオも時計さえもない世界への憧れの世界に見えているのではないかと感じています。
もし、定年後出家されようとお考えの方には、道しるべとなる本だと思います。