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地下鉄

価格: ¥1,365
カテゴリ: 単行本
ブランド: 小学館
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少女を見守る世界 ★★★★★
NHKの深夜に、「北の国から」で蛍役を好演した女優の中島さんが、この「地下鉄」を愛読していることを話されていました。

自分も仕事がまさしく「地下鉄」であることから、興味がわき、早速購入してジミーの世界を味わいました。

盲目の少女が迷い込む、幻のような地下鉄空間は、時に色鮮やかな世界であり、時にセピア色の過去に閉じ込められた世界でもあります。

現実には、都市交通の機能を極限まで高めたものが本当の「地下鉄」の姿なのですが、ジミーは無機質なはずの地下鉄に命を与え、盲目の少女の心が開くまで見つめ続ける使命を与えたのでしょう。

読後、迷い続ける少女に切なさを感じましたが、同時に、彼女を暖かく包んでくれる世界をじっくり味わうのもこの本の楽しみ方ですね。

私は、この本を「プレゼント」としても使ってます。(もう3冊くらい買いました。)
ページをめくるのがもったいない ★★★★★


ジミーさんの他の作品を少しずつ読んでいるのですが、この本も素敵でした。

ページをめくるごとにとても丁寧に書き込まれた絵は、どれくらいの時間眺めても飽きません。
色使いやデザインも素敵なのですが、主人公の女の子にはたいへん 魅力を感じます。
分厚めの本のため、この後どうなっていくんだろう…と、ドキドキしながらページをめくっていくと、
早く続きが読みたいんだけれど 読み終えてしまうのがもったいないような
そんな気分になります。

静かな場所でゆっくりと味わいたい本です。

絵が素敵すぎます☆☆☆ ★★★★★
なんてきれいな絵と言葉を持った絵本なんだろう、と思いました。
絵本にしてはページ数も多く、読みごたえというか見応えがあります。詩集と画集を同時に見てるそんな気持ちになりました。

とてもきれいで鮮やかな色と絵で、1ページに1行程度の文章。それなのに心にぐぐっと来ました。ノスタルジックなような、メルヘンチックのような、文章が伴っていなければ、ただのきれいなイラストなのかもしれない。それでも、切ない文章があるから心に重く、深く、優しく響いてきます。

私的に、今までで会ったことの無い感じの絵本で、後頭部をがつんと殴られたような衝撃でした!!

今ある自分を受け入れて、一歩踏み出す勇気を与えてくれる美しい絵本、幸せとは何かを考える機会を与えてくれる奥深い絵本 ★★★★★
 地下鉄の入り口で、天使に「サヨナラ」と言われた日から視力を失った少女がいました。光のない世界に慣れた15歳の少女は、再び地下鉄へと向かいます。光のない世界がどのような世界なのかを本当に想像できる読者は少ないでしょう。私もそんな読者の一人です。
 
 地下鉄の中で居場所を失う少女、地下鉄の音に象の行進を想像する少女、地下鉄のはるかかなたに潮騒の音を聞く少女、いくたびもまちがった電車にのり、まちがった駅で降りる少女…少女が新たな世界へと踏み出してゆく地下鉄の旅は、切なく、悲しく、美しい旅です。
 目が見えていても、目が見えなくても、「世界は 出口のない 迷路」なのかもしれません。視力を失った少女の地下鉄の旅は、私たちの人生の縮図のようでもあります。
 
 思い切って、地下鉄にのった少女は、遠い日の記憶を辿り、明日への思いを馳せるようになりました。「幸せは ほんの近くに 隠れているかもしれない」と少女は感じました。そして、「心に輝き始めた かすかな光」を探してみようと思うようになりました。
 
 目が見えていても、目が見えなくても、幸せとは、「心に輝き始めた かすかな光」を感じることなのかもしれません。今ある自分を受け入れて、一歩踏み出す勇気を与えてくれる美しい絵本、幸せとは何かを考える機会を与えてくれる奥深い絵本です。


ぼーっとしちゃいます ★★★★★
きっかけはウォン・カーウァイが好きだから、でした。
でも、絵がとても色鮮やかで、言葉は恍惚とさせるというか、吸い込まれる思いでぼーっと読み耽ってしまいました。
正直ラストにはハッとさせられました。私は、自分で目が見えると思いこんでいるけれども、本当の姿が見えているのかなぁと思い、思わず瞳をつぶってみました・・。
切ない時間を「まぁこんなのも良し」と思わせてくれる、秋の夜長にピッタリな絵本です。