親父の男気
★★★★★
ケイスケの母が死ぬキッカケとなってしまった漫才師「ねずみ花火」の2人の挫折と再出発を中心に据えた第8巻。しかし、読み終えて心に残ったのは、ケイスケの親父さんの男気に尽きると思います。サイドストーリーを丁寧に描くことで物語はぶ厚さを増し、今後の展開に期待を持たせてくれます。しかし、森田氏の作品は「ろくでなし〜」をリアルタイムで読んでから、ひさしぶりに手にしたわけですが、女の子を描くの上手になりましたねえ。登場人物のリアルな表情はいつも感心しますが、特に笑顔がいい。本当に表現力のとびぬけた漫画家さんですね。