ジャジーなインストバンドから最高にラフなファンクバンドへ変貌を遂げ、一時は時代に寄り添うようにさわやかディスコもやったりしていたが、80年代前後から彼らは急速に脂ギトギト度を増してゆく。このアルバムは彼らの脂っこさの頂点を捉えた作品の一つである。
なんといっても①がとてつもない。幾分早めのリズムにゴリゴリベチョベチョの極太ベースが絡み付いて、「おっちゃん、お盛んですね」と肩を叩きたくなる歌詞がこれまた絡みつく。③も同系統で微笑ましい。
ただ、アルバム全体を通して聴くと少々単調で飽きるかも。しかしファンカティアーのあなたなら大丈夫。家事でもしながら気楽に聴いて下さい。気がついたらこのねちょねちょリズムの虜になっているはずだから。
ちなみに、ジャケットアートと内容が極上に合っている。美味しそう。ヤム・ヤム。