第壱集から大幅な路線転換
★★★★★
本第弐集では大坂の陣〜徳川四代将軍家綱誕生までが収録されています。
家康によって豊臣本家は断絶、戦国大名としての歴史にピリオドが打たれました。
全てを終えた家康は息子の鼓を聴きながら駿府にて永眠しました。
これにより太平の世へと移り、合戦の無い時代に突入しました。
そこでもっぱら主眼は幕府vs朝廷という図式に移っていきます。
ここが作品の賛否を分ける一番の要因になっており、
やはり作品映えする主要な合戦が無くなったことは、若干作品のテンポを落としてしまった感があります。
勿論朝廷を屈服させようとする幕府の駆け引きは面白いのですが、
余程の歴史ファンでないと退屈に感じる危険があるのです。
壱集は少ないながらも歴史上の要点となった関ヶ原や大坂の陣が描かれていますが、
第弐集は大きな流れに向かって進む様な「分かり易さ」が欠けている気がするのです。
その点でこの作品は要らぬ損をしているなぁと思います(^_^;)
勿論その要素を差し引いても良作であることは保証出来ますよ〜。
徳川の治世を盤石なものとした初期の3人の将軍を描く「葵 徳川三代」
遂に完結です!良質な作品ですので、徳川ファン以外の方も是非!( '∀` )