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テーブルの上のファーブル

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: 筑摩書房
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漂流する ★★★★☆
内容の半分以上が目次のような本だ。クラフトエヴィングのファンならば、そのウイットに富んだ軽妙な語り口に、今まで刊行された本を思い出しながら、にやにやとあごをさすっているところだろう。ページをめくる度に次はどこに連れていかれるのか胸が躍る。「パロスデーム島便り」というお話が心にひっかかったのだった。

・・・私は、「現在」という、ほんのわずかな小さな島に点としてあり、「過去」と「未来」というふたつの大陸を望遠鏡で覗いては、「ほう」と関心したり、「嗚呼」と嘆いたりしています。「過去」にも「未来」にも同じように失望しますし、また、わくわくしすぎて、体がむずがゆくなるほどの「期待」を抱きます。島にいることで、時間がそんな不思議なかたちをとってあらわれてきます。時間が直線的に流れてゆかないのです。時間はただそこに「ある」だけで、良くも悪くも決して動くことがありません。・・・
彼らのセンスのなせる技 ★★★★☆

どちらかというと毎回テーマらしきものがあり
ある一定の縛りのもと一冊一冊、まさに「造ってきた」
クラフト・エヴィング商會の本であるが、
本書は第二期の始まりということでだいぶユルく、
スタッフによる試行錯誤が伺える一冊となっている。

テーブルの上の雑談よろしく、ページ毎にとりとめのない話が続くが、
それが単なる雑談に終わらないのが彼らのセンスのなせる技だろう。
本に食われる喜び ★★★★★
これは第1ページめから誠に人を食った…本であります。たかが本に食われてしまった当事者とすれば真っ赤になって怒るべきか?いやいやそれを承知で期待して読みはじめたわけですから、本に食われる心地よさ、幸福感を今かみしめているわけで…ページをめくるごとにいくつもの遊び・しかけが心を楽しませ、かつ悩ませてくれるのです。大人にしかわからない、まさしくC・E商会プレゼンツであります。
意外な結末。 ★★★★☆
本としてはページ数が少ないように思います。
しかし、文字を小さくしたり、2段にしたり、ランダムに散りばめたりして
レイアウトされているので、見た目よりもボリュームはあります。
内容は、タイトルが示すようにテーブルに様々な人たちが集まり、
気楽な話から何かが生まれます。

作品作りに念入りな打ち合わせはなく、現場で作っている感じが伝わってきます。

テーマにもなっている、「適当とテキトー」の匙加減が絶妙です。
最後の最後の結末?に思わずニヤリとしてしまいます。
江戸っ子ならではですね。

文字がちっさい… ★★★☆☆
クラフト・エヴィング商會の本は『どこかにいってしまったものたち』をはじめて読んだ時から気に入って、
他の本も機会があるごとに読んでいます。全部は読めてませんけど。

そこで、この『テーブルの上のファーブル』もワーイてな気分で読み始めたんですが、
文字が小さすぎますよ。A5サイズの本の文字が、文庫本の文字サイズより小さいです。

それでもまだカラーページはマシな方で、真ん中の青い紙に黒の一色刷りになっているところは、
もう眼が疲れます読みにくいです。余白がないのは嫌いとか言っている場合でしょうか。

私は、フィクションをフィクションとして突き詰めたところに生ずる
メタ・フィクショナルな面白さが、クラフト・エヴィング商會の本の魅力である

と思っていますが(何言ってんでしょうネ)、凝り性の商會の悪い一面が出ているような気がしました。
デザインに淫して(目の悪い)読者をなおざりにしているような。
ということで星3つです。内容は今回も私好みなので、少し残念です。