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W杯(ワールドカップ)に群がる男たち―巨大サッカービジネスの闇 (新潮文庫)

価格: ¥500
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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再び単独開催に向け ★★★★☆
出版から4年を経て加筆され文庫本かされた作品。主に日韓W杯招致から放映権について記されている。この本を読むと本当にサッカーを動かしている人々のことが良くわかる。あれから10年あまり、日本では再び単独開催に向けた招致活動が行われ、まもなくその結果が出ようとしている。果たして、進化したバーチャルスタジアムと高速通信をキラーコンテンツとした日本が開催権を握ることができるだろうか。
欧州を中心に、全世界にまたがるサッカービジネスの舞台裏を描いたノンフィクション ★★★★☆
 欧州を中心に全世界にまたがるサッカービジネスの舞台裏を、FIFA、UEFA、電通、アディダスといった組織や企業と、個性豊かなアクの強い登場人物たちとその人脈を中心にして描いたスポーツビジネス分野のノンフィクションである。

 南米大陸ブラジルのアベランジェが、なぜFIFA会長として、欧州中心のサッカー界でのし上がることができたのか。この問いに対する著者の探求から始まる本書は、欧州、南米、北米、アフリカ、アジアと、現在ではすべての大陸にまたがる巨大ビジネスと化したサッカー界が、いかなる構造となっているか、そのなかでプレイヤーとしての日本の存在がいかなるものであるのか、を知ることができる内容になっている。
 善戦してきたとはいえ力(ちから)及ばずというのが、偽らざる日本の姿であろうか。ピッチの上だけではなく、舞台裏でもそれは変わらなかったのである。

 私にとってもっとも興味深かったのは、この欧州中心のビジネスのなかに、なぜ、そしていかにして日本の電通が食い込み得たのかについて、その経緯を詳しく知ることができたことだ。
 登場人物たちが展開する権力闘争は、オリンピックもそうだが、限りなく密室政治に近い様相を示している。理事に選出され、インサイダーに成らない限り、情報を得ることができないという閉鎖的な世界。ビジネスにおけるポリティクスという観点からも面白いノンフィクションであった。

 2010年6月にはFIFAワールドカップ南アフリカ大会が始まるが、巨大ビジネスと化したサッカービジネスの行方については、ぜひ著者による続編を読んでみたい。
よく言えば「いろんな面をバランスよく書いている」のだが・・・・ ★★★★☆
 本書は、よく言えば、2002年のサッカー・ワールドカップ日韓共同開催に至る経緯や、W杯などサッカー関連のビジネスの盛衰をバランスよく記述した好著ということになると思います。
 特に、FIFAのアベランジェ前会長が持っていたパワーと、それに対抗する勢力が台頭していった経緯と、そして日本がW杯を単独開催できず日韓共同開催になっていったことの関連はなかなか説得力があり、興味をひかれます。

 しかし、一方では、私の場合、サッカーに強い関心がないからかもしれませんが、「さまざまなことを書きすぎて、結局この本は何が言いたいのだろう」という感じもしました。
 サブタイトルは「巨大サッカービジネスの闇」となっていますが、W杯招致合戦に多額のカネや接待がつきものなのは周知の事実だろうと思いますし、アディダスなどスポーツ用品メーカーやプロモーターやメディアに関する記述も「ほう、この業界はそんなふうになっていたのか」とか「そんな影の部分があったのか」というような驚きの記述もあまりありません。

 きちんと記述され構成もしっかりした本なので、よい本とは思いますが、私の場合は何故かたいくつな印象があったので、☆4つとさせていただきます。(あるいは☆3つでもいいかもしれません)