良いです。
★★★★★
最後まで、進藤が富樫に冷たいのが良かったですww 急にラブラブになるのは、個人的に好きではないので、これくらいのツンツンが好きです。
ただ、全てを回収しきれていないような…一番最初の、手相?を見る理由とか、最後まで、分からず…
母親をひき逃げした犯人は?
あの刑事も、微妙な立ち位置だったような…それを、含めても、進藤の富樫に対しての態度、嫌だと口では言いながら富樫に惹かれ、流されちゃう感じ好きです。富樫も、傍若無人な態度ですが、進藤に対しての愛情など、読んでいてニヤニヤしてしまいました。
もっともっと続きが読みたいと思わせる一冊でした。
取り立てて悪くはないが、良くもなく…
★★★☆☆
私は谷崎さんの作品を他に読んでいません。
ですので『真音』は特別に思い入れがあって読んでいた作品です。
よって彼女の作風や癖は存じ上げないのですが、こういった穏やかで静かな展開を好む方なら、
私の求める作家さんではないなーという印象でした。
3巻は終始、ぼやーっとした感じ。
どのキャラの特性も活かされず、大のお気に入りだった富樫と進藤の言動も「?」な感じで、
互いに影響を受けて変わったというより、どこか不自然な印象を受けました。
私の理解力が足りないのかもしれません。好みの違いもあるでしょう。
ですが3巻は何一つ響いて来ない、ただのひとつの仕草や言葉にも突き抜けた感じがしないのです。
2巻までは槙原も、さめも、それぞれが富樫と進藤に関わりを持つ件も凄く良かったのですが。
今回、濡れ場も大きく三箇所ありましたが、何一つ萌えず…。
わかったのは富樫が33歳だったということだけ。
手にこだわっていたのはなぜなのか。その伏線も良くわからないまま。
期待が大き過ぎたのかな。残念です。
面白くて期待しすぎてしまいました・・・
★★★★☆
面白かっただけに・・・
刑務所から出てきて間もない、天涯孤独の進藤(受)
自由奔放でカリスマ性のあるヤクザの富樫(攻)
富樫に心酔している、ストーリーのキーパーソンとなる槙原。
その他脇も、出てくるキャラが丁寧に書かれおり
1巻2巻とキャラの魅力、話の構成力に引き込まれましたが、
最終巻、富樫の重い過去や
友人の身代わりに罪を背負った進藤の背景や
組の紛争、部下の死による槙原の復讐心と富樫との関係などが
話に絡んでいき、続きが気になる!と読み進めただけに、後半
それらがサラ〜と書かれてしまい、実にもったいなかったです。
反面、進藤が富樫に惚れていく様子はとても良かったので、
トータルで☆4にさせていただきました。
完結
★★★★☆
静かに終わって行きました。
勿論、面白かったと言えるのですが、
1作目に比べてしまうと、面白さや引き込まれ度にパワーダウンを感じてしまった。
なんだかんだ言いつつ、二人が上手くいきすぎたから?かな?・・・
でも周りが皆良い人たちばかりで、進藤君は幸せ者です。
それぞれの『罪』を背負いつつも
★★★★★
シリーズ最終巻。口では嫌がるものの、暴力団幹部・富樫にひかれている自分に言い訳がたたないのを感じる進藤。そしてこの物語のクライマックスと言える事件。富樫の片腕であり、進藤も信頼する槙原の部下が射殺される。報復にはやる槙原、それを止めることを躊躇する富樫……。
その時、進藤がとった言動が、まさにこの三人の今後を決定づけたのでした。一生、アタマが上がらんよねぇ、富樫も槙原も(笑)
案外短気な槙原、意外に優柔不断な富樫。見た目と裏腹なヤクザ二人を向こうに回し、やっぱり聡明で硬質な色気ある進藤。キャラ設定、最高。
やや後半(おそらく加筆部分?)事件の羅列で中弛みになりかけ…たのですが、それも「ただ富樫さんに会いたいと思っただけです」という進藤の電話ひとつで、仕事ほっぽって駆けつけた上がっついて襲い掛かる富樫のエピソードにニヤニヤ(笑)
一見地味でハードなお話ながら、登場人物の魅力・構成の確かさで読ませる長編。楽しかったです。