The River Knows
★★★★★
***未亡人を演じきったヒロイン***
過去の事件から身を守る為に未亡人に扮したヒロインと婚約者の死の真相に取りつかれたヒーロー。
2人の会話がとても面白いですね。
特にヒロインのラブシーンの時でもよく喋るし・・・。
ヒロインの巧妙な言い回しがいいですね。
ヒロインはわざと地味な服装で登場しますが、話の端々にかなりの美人さんと思わせる描写がありました。
しかし外見とは裏腹に本が好きで収集家であり,本屋まで経営したインテリ女性。
アマンダの作品のヒロインは個性的ですが、今回は元祖キャリアウーマンタイプでしょう。
そしてヒーローのメロメロ振りも面白く、ヒロインの鈍感なセリフにこけるヒーローもよい。
ただ気になるのが、邦題タイトル!?
個性的な登場人物ばかりでとっても楽しい
★★★★☆
あらすじの通りですが、やはりクイック!!いつもどおり個性的なヒーローヒロインおまけにヒーローの家族までも・・・・彼らのやりとりだけでも充分面白いのですが、そこにサスペンス部分も加わり、今回もなんとなく予想はつくものの、それでも推理の部分も楽しめる一冊です。
本当に彼女の作品ははずれなしで安心して読めます。
ヒロインが紳士を殺してしまったところから始まる衝撃的な設定
★★★★☆
原題は“The River Knows”。
淑女が続けてテムズ川に投身自殺する事件が新聞を賑わせていた。
最初の自殺者は、アンソニー・ストールブリッジの婚約者。
だがアンソニーは、自殺ではなく殺人だと考えて独自に調査を開始。
書店経営者ジョアンナ・バークレイは、店の顧客だった紳士から身を守ろうとして彼を殺してしまう。
相手が上流階級の人間だった場合、たとえ正当防衛であっても絞首刑になるため、
彼女は話題になっている連続自殺に自分を3人目として自殺を偽装し、
ミセス・ルイーザ・ブライスとして人生をやりなおす (アマンダのヒロインは逞しい!)。
覆面記者として上流社会に出入りするようになった彼女は、舞踏会でアンソニーと接触。
一年前の連続投身自殺の謎に関わっていく・・・・・・。
二人の会話は軽妙洒脱でしたが、なんといってもアニソニーの家族がユニークです(ヒーローのお父様:マーカスがシブい♪)。
アマンダ作品にしばしば登場する扇情新聞フライング・インテリジェンサーは、女性週刊誌のような存在。
”感情や欲情を煽る“という意味の「扇情」という言葉が頻繁に出ますが、
韓国であるヒット曲がこれを理由に有害指定されたニュースが話題になりましたね。
残念だったのは「まさか!なんだと?しまった!一体全体・・・」といった、
怒りや落胆、驚きを表す強意語(devil・hell・damnなどを使った慣用句)をすべて「畜生」と邦訳してしまった点。
非常に丁寧な言葉遣いで邦訳されていてただけに、余計に気になってしまいました。
文章の脈絡から考えれば、ここは「畜生」という意味ではないと思う部分もあり、
ストーリーから気を削がれてしまう事があったので、★は4つにしました。
でも、ほのぼのとしたストーリーでお気に入りの作品です。