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アメリカン・コミュニティ―国家と個人が交差する場所

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: 新潮社
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読んだことを後悔するほどでもないですが、もういいかな・・・ ★★☆☆☆
【なぜ読み始めたか?】
○ 書評を見て、現代アメリカの社会状況を知りたいな・・・と思って読み始めました。

【どんな内容?】
○ アメリカに実際にあるコミュニティ(文字通りの“コミュニティ”だったり地域の自治体だったり)が紹介されており、それぞれは非常に特徴的であり、面白い。
○ 面白いけど、、はじめて聞く話でもない。
○ その9つのコミュニティは、著者の“意味づけ”に過ぎず、素材として提供されているだけで、それらをどのようにならべて、そこから何をつむぎだすかは、著者の言うとおり読者の関心や想像に委ねられている。
○ 終章で9つの素材を元にした著者の考えが展開されているが、簡単に言えば、「アメリカは多様だ・・・(だからそんなに簡単には言えないよ)」ということ??

【感想は?】
○ 読み始めた目的には適してなかったみたい。
○ 私は、はっきり言って、9つのコミュニティのストーリーのうち、2つか3つを読んだ時点で飽きてしまって、後はかなりのスピードでの駆け足で読みになってしまった。
○ 読み終えてのイメージとしては、9つのポイントを通りながらくるくると回ることによって、現代アメリカ社会の輪郭を描き出そうとしているような感じ?でも、アメリカ社会の輪郭って、この9つのコミュニティで網羅されてるの???
○ 輪郭のみで、中身がどうなっているのかは、わかりませんでした。
○ 「カウンター・ディスコース」(対抗言説)って言葉が、全体を貫くキーワードのような気がして、「だから多様だ!」みたいな感じで書かれてるけど、それってニワトリとタマゴなんじゃないの??「多様だから、カウンター・ディスコースが生じてる」ってこともあるような気が・・・・
○ 同時に借りてきて読んだ「そして戦争は終わらない」と比べると、取材がなんか雑のような気が・・・コミュニティの話なんだけど、“出来事や状況”が中心で書かれていて、“人”ではないんですよね。コミュニティに留まって内側から観察してストーリーを積み上げてる感じではないです。車で移動してフィールドワーク的な感じ。

【も一回読んでみる?】
○ 読んだことを後悔するほどでもないですが、もういいでしょう・・・
渡米の前に読んでおきたい ★★★★☆
自由と勇気に満ち溢れたアメリカ娯楽映画を見て、それがアメリカだと思って渡米するととんでもないことになる。アメリカ娯楽映画が徹底的に自由と勇気とにこだわるのは、彼ら自身、それらに飢えているからに他ならない。
コミュニティとは何か、アメリカとは何か ★★★★☆
最近、日本ではコミュニティビジネスというのが流行だけれども、そのときのコミュニティとは何を指すのだろうか。少なくとも、本書で紹介される9つのコミュニティと同じものは日本にはまずないのではないだろうか。紹介されているコミュニティはまさに多様である。昨今の日本で一部に見られる監視社会を現実のものとしたゲーテッド・コミュニティ。メガチャーチと呼ばれる教会やアーミッシュのような宗派によるコミュニティもあれば、インナーシティ問題を自ら解決したコミュニティもある。日本の農家と変わらない貧しい牧畜業者のコミュニティもあれば、ディズニーが開発した金持ち向きのコミュニティもある。それらは多様であるけれど、自ら信じるものによって成り立っているという点で共通している。銃も自立の証なのだといわれればなるほどと思ってしまう。主に白人のコミュニティが紹介されているという点で物足りなさはあるが、たんにアメリカとは何かだけではなく、社会の有り様や個人の生き様を考えさせられる本である。
アメリカ人の欲望 ★★★★☆
アメリカという誰もが知っているつもりの場所を、外部からやってきた人間の目で淡々とつづっています。ディズニーランドからゲーテッドコミュニティまで、ユートピアを求めるあくなき欲望が透けて見えました。へえ、こういう世界があるのかと驚く反面、それに対してどう感じたのか著者の本音をもっと読みたい気もしました。「アメリカの眩暈」のような、ちょっぴり皮肉めいたルポを想像していたので…。でも、もちろん買って損な本ではありません!
日米社会比較のための今日的な一視座を提供してくれる本 ★★★★☆
アメリカといえば「多様性」という枕言葉がついて回るところ、9つの種々多彩な「コミュニティ」訪問の体験を経て、筆者はそれをより具体的に、「アメリカは○○であるという」定義づけを常に拒む「カウンター・ディスコース」(対抗言説)の存在であると喝破する。本書を読んで、(近時かなり凋落気味であるとはいえ)かの国のダイナミズムがよくも悪くもこのような対抗精神(spirit of counter-discourse)に支えられていることがよくでき、大変参考になった。(また、そうした対抗言説が、市場主義の論理に対するいわば「立ち位置」の問題に帰着することもよく理解できた。)翻ってわが国を見れば、そのような対抗言説が各所で生まれているようにも見えず、逆に人口的にも国富的にも東京への一極集中が進もうとしている。アメリカも生き難いが、日本はもっと生き難い。どこかにバランスのとれた中庸の国はないものか・・・(一点、筆者の誠実かつ真摯な分析は好感がもてるものの、その反面、読みやすさという点では欲を云えば叙述に今一つ工夫が必要であるように感じた。残念だが、その分一星ダウン。)