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日本人の足を速くする (新潮新書)

価格: ¥714
カテゴリ: 新書
ブランド: 新潮社
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奥深きハードル及び陸上の世界 ★★★★★
二度の銅メダル獲得者、為末選手の本。
決して陸上向きとは言えない日本人として生まれ、世界とどう戦っていけば勝てるのかを考え抜いていることが本書全体を通じて感じる。
また、陸上を見る目が変わる本。
風向きや選手の心理状態、天候など、陸上には様々な要因が関与しており、今までただ走っているだけだと思っていた陸上の奥深さを知れた。
陸上に向いていない日本人ならではの試行錯誤の本と言えるかもしれない。
陸上競技がおもしろく見れるようになります ★★★★☆
落ちているものを拾いにいこうとしてコケそうになり、それをこらえて一生懸命足を前に出している感じp.24という日本人にあった正しいからだの動かし方をみんながマスターすれば、日本人全体の足が平均で100m0.3秒速くなるp.18 そのためには腹筋を中心にして自分が一本の棒のようになる感覚をイメージし、p.51腿を高くあげようとか、地面を強く蹴ろうとか自分の力で速く走ろうとせずに、p.24摺り足で走るp.26必要がある。歩くときは、腹筋より下で内側に力を入れ、時代劇で役者が腰を前に突き出しながら歩いている時の下腹部の構えで、お腹を突き出さずに歩く。腹斜筋を鍛えるために、物をもって体をできるだけ捻る幅を大きくして捻るトレーニングが良いp.53。こうした日本人向けの速く走る方法が書かれているが、それが69ページで終わってしまい、後は為末選手の陸上経験が大部分になってしまっているのが残念。もう少し具体的なトレーニング方法を突っ込んで書いてもらいたかった。とりあえず、為末選手が走るのを見るのが楽しみになる本です。
論理的なエンターテイナー ★★★☆☆
カール・ルイスに憧れた少年が学生記録を樹立、その後サラリーマンランナーからプロアスリートへ転身しついにメダリストへ。しかしその裏には緻密に練り上げられたオリジナルトレーニングと繰り返される失敗による挫折があった。登場人物が少なく実用書的な描き片だが、随所にユーモアがちりばめられ最終的には「論理的なエンターテイナー」として陸上の通訳者を目指すなど著者らしい言葉で綴られている。出版後に挑んだ大阪世界陸上では予選敗退という無惨な結果で終わったがアスリート生命を賭けて臨む北京で再び侍魂を見せてくれる事を願う。
アスリートの正直な感想、理想をぶちまけた一冊 ★★★☆☆
私は彼の郷里に住んでおり、陸上経験もあるので彼の様々な逸話をよく耳にする。
そこで思うのは彼自身も本書で述べているが(彼は)天才であり同時に分析に関しては凝り性であるということだ。そういった彼の姿勢に対してTVの人々は侍ハードラー等と名づけるのだろう(プレス側の稚拙な言い回しであるが)。本書はそんな彼の分析結果を彼なりの文体でさらりとまとめた一冊。
しかし、正直な話彼の分析結果の骨子であろう日本人はあと〜速くなるというのは別段新しい話でもないし失礼な言い方をすれば別にあんたじゃなくともと言ったところで興味はそそらなかった。
それでも読んで欲しいと思ったのはやはり後半部分に記されている彼自身のヨーロッパのGPやGLに出場したときや世界選手権の時の気持ちの揺れ具合や黒人選手と走った時の率直な感想、やや妄想気味ではある(それでも徐々に人が動きつつあるが)が陸上をメジャースポーツにするための彼なりの明確な理想があるからだ。このような気持ちを言葉にして伝えることは他のボールスポーツと違い魅力に乏しい(わかる人にしかわからない)陸上競技では大変大切なことである。

一人の天才アスリートの情熱の息吹を感じ取って欲しい。

陸上競技以外のスポーツをする人にも参考になります ★★★★★
「日本人と欧米人では、生まれつき骨格が違う。日本人が速く走るために必要なのは、筋力よりもむしろ、技術である。体の前側に筋肉がついてしまうのが日本人。欧米、アフリカ系は逆。」
「腰を入れたフォームにするには、腹筋より下で内側の筋肉を使う。この筋肉をを使用できるとおしっこの勢いが強くなる。」
「専任コーチ不在。自分の体を一番知っているのは自分。自分で考えるという最高に面白い作業を、もったいなくて人に渡したくない。」
この3つが印象的です。
陸上競技は筋力勝負のみだと思っていましたが、自分が取り組んでいるスキー、野球といった技術系スポーツと、同じ面白さがあることがわかりました。