1956年8月17日、ハッケンサックで録音。1991年にデジタル・リマスターされている。
パーソナルはレッド・カーランド(p)、ポール・チェンバース(b)、アート・テイラー(ds)。曲は7曲中6曲がスタンダード・ナンバー、最後の1曲『Blue Red』がガーランドのオリジナルである。オクターブの効いたピアノが随所に煌めき光る。素晴らしい演奏である。初リーダー作とはとても思えない落ち着きぶり、マイルスの有名なマラソン・セッションの合間に録音されたわけだが、そのリリカルなフレーズはマラソン・セッションの時と同様に、現れ消える。あの4枚が好きでたまらないマイルス・フリークにはたまらない1枚だろう。
静かに静かに一人一日の衰弱疲弊した心身を癒すための音楽である。(●^o^●)