会えたんですね
★★★★★
こと恋愛に関して、志村さんは
「どうせこの僕なんか」とか
「笑ってサヨナラしてから間違い探し」していたり
「どうせ忘れちゃうんだ」とか「踏み切れない」とか
そんな歌ばっかり作っている。
恋愛に臆病で不器用で
後ろ向きにまっしぐらな志村さんが
珍しく前向きな(といっても、偶然の力を借りているわけですが…)
喜びを表現している歌。
望んでいたチャンスとの遭遇にびっくりしてあせり、でも嬉しそうな歌。
志村さんはすごくシャイな人だ。
普通の人は、相手との距離が近いうちに
何らかのアクションを起こすものですが
彼には到底できなかったんだろうな。
そのまま離れて、都会に出て、とある夏に帰省した。
それで、花火大会に行ったんだ。
途切れた夢の続きを取り戻したくなって。
バッタリ会える偶然を淡く期待して。
しかも、それが会えてしまった(笑)
「ないかな ないよな なんてね 思ってた」
それはまいるよな。話す言葉にも迷うよな。
踏み切れない彼にとって、このチャンスは宣託のようなものだったかもしれない
だから何者かに後押しされた幸運を無駄にするまいと決意したのだろう
きっと隣に立ったであろうその人と、最後の花火を眺め、
音が消え、光が消えた後も一緒に同じ空を見上げ続ける。
地に足をつけて。2人の関係が良い方へ変わることに希望を抱いて。
この花火大会は志村さんのふるさとで行われる「河口湖湖上祭」が
モデルだということです。
どこまでが事実か今となっては分からないけれど
こんな恋愛の始まり(または仲直りでしょうか)を描ける志村さんは
最高のロマンチストだと思います。
それと、真夏のピークが去っても、夏は簡単には終わらない、とでもいうような
ノスタルジックな中にも寂しさを感じさせないメロディ。
フジファブリックの中で私はこの曲が一番好きです。
イージュー☆ライダー’07
★★★★★
タイトル曲は文句なしの名曲ですが、何か似ているなという感覚が最近になってしていました。
当時私はフジファブリックの大ファンでもなく、ただ気に入った曲だったのです。
しかし志村氏が亡くなってから、歌詞を読み返して思ったのは・・・
誤解を恐れずに言うなら、奥田民生氏の名曲「イージュー☆ライダー」のアンサーソングなのかもしれない・・・
もしかしたら志村氏なりのフジファブリック版「イージュー☆ライダー」が図らずも出来てしまったのではないか・・・
ということでした。
両曲とも、どこか懐かしさを感じるメロディはともかく、正直サビの歌詞は何が言いたいのか分からなく、
述語(奥田氏)や目的語(志村氏)が抜け落ちていることで、リスナーの胸の内にある「何か」を共有できるように
なってしまっていることが最大の魅力ではないのか?と考えるのです。
(これは「茜色の夕日」にも言えるのですが、明確に表現するのではなく、表現しにくいものを無理やり歌詞で出すのではなく、
メロディや歌い方で表現するところなど、すごく味わい深いものがあります)
志村氏は奥田氏の大ファンだそうですが、二人とも底辺に流れるものがすごく似ている気がしました。
幅広い世代に共有されうる懐の広い曲だなと思います。
まるで歌詞のように何年経っても夏になると思い出す想い出の曲になってしまいました。
出会ってよかったです。
熊の惑星
★★★★★
熊の惑星が個人的に気に入っております。
B面ならではの曲ですが、もの凄く曲が可愛いし、歌詞も「髭の太極拳野郎」なんて・・・今売れてるどこのバンドにもかけやしませんよ。
志村正彦という、本当に素晴らしい才能を無くしてしまったと惜しんでも仕方ないのですが、、、こんな明るい曲を聴いても悲しくって仕方ありません。
B面曲も捨て曲が無いですので、是非とも聞いていただきたいです。
金八先生の主題歌にピッタリだと思ったのは俺だけ?
★★★★☆
フジファブリックには珍しい正統派バラード
アレンジも落ち着いていていい
特に今まではキーボード(ピアノ)が目立ちすぎる曲が度々あったので、今回の曲は耳障りが良かったです
(まあキーボードあってこそのフジだとは思いますけど)
歌詞の内容、そして情緒溢れる曲調は金八先生の主題歌にピッタリだと思ったのは俺だけでしょうか?
アルバムが楽しみ
★★★★★
1人でも多くの人に聴いて欲しい。
出来れば3回は聴いて欲しい。
4回目からはこの曲に引き込まれていると思うから。
秋にぴったりな哀愁漂うミドルテンポのバラードで歌詞が素晴らしいのにそこに涙腺を刺激するボーカル志村さんの声!
胸にぐっときます。
ボーカルだけじゃなくてメロディーも曲を盛り上げます。
聴いた人それぞれに曲の風景が浮かぶようなそんな曲。