歌謡ダンス和ロック
★★★★☆
歌謡+ダンスミュージックを奏でるロックバンド、フジファブリックの1枚目のアルバム。
今と比べるとどの楽器も、特にメロディーの要であるキーボードから受ける印象はだいぶ違った。昭和ノスタルジック感が強く、現在のトリッキーさや力強さよりも大きく全体的に鳴らしている感じ。志村正彦の声もまだ分かりやすい焦燥感がある。「線香花火」をメジャーになってから作っていたら絶対もっとなめらかになってたと思う。どこか尖っている。これもなかなか衝動的で良い。
メジャーになってもよく聴く「ダンス2000」やシングルにもなった名曲「茜色の夕日」(少しアレンジは素朴だが)も収録されている。他の曲もとにかく耳に残る。個人的に「浮雲」の和テイストが特に気に入った。統一感がありアルバム作品としても好きだ。メジャーでのアルバムはバランスがとれている選曲なので、むしろこちらのほうが濃いかもしれない。造りはチープにも思えるが実にフジファブリックらしい作品だ。
後ろ向きだなあ….
★★★★★
何回聴いてもいい.
今のフジファブリックのロック路線ももちろん好きなのですが,この頃の何処か懐かしい,そして妙に後ろ向きなフジファブリックが個人的にはとても好きです.
20過ぎの男の心の叫びにしてはあまりにも暗すぎて,情けなくて,それが妙に心に突き刺さってきます.
今とメンバーが違う(彼らの特徴のひとつである鍵盤が今と違うので,同じ曲でも今と大分印象が違います)ということも大いに関係していると思いますが,このアルバムは今とは違ったフジファブリックの世界観が確立されていると思います.
作詞・作曲を手がける志村正彦の心の中の黒い部分がわりとストレートに出ているのではないのでしょうか.
妙に耳に残るメロディーや,独特の歌詞の世界観など,はまってしまうと抜け出せなくなってしまいます.
名盤までもう少し!
★★★★☆
茜色の夕日をラジオで聞いて、これはヤバイ!
と、早速CDを手に入れました。
フジファブリックの曲を作っている、ボーカル・ギターの
志村さんが書く詩は、ちょっと情けなくてホノボノする
・・・だけでなく、時にはとんでもなく鋭い
”確信を突く言葉”を私たちに放り投げてきます。
その歌詞をキャッチーで何処か日本チックな
メロディーが後押しするもんですから、
相当グッっと来るものがあります。
さてさて、肝心なこのアルバムの事ですが、
録音のバランス、と言うのでしょうか
そういう面に甘さを感じました。
ベースとドラムが前にでてしまって、
ボーカルが沈みぎみでした。
楽曲については、ちょっと偏りがあったかな、
という感じがしました。けど、どの曲も
素敵です!
二月にメジャーデビューが決まっているようですが、
それまでにしっかりフジファブリックの世界を
知っておきたいところですね。
青田買い出来るのも今のうちですよ!