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ひらがな日本美術史 6

価格: ¥2,940
カテゴリ: 単行本
ブランド: 新潮社
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前近代の日本美術のたねあかし ★★★★★
この巻の最後で埴輪から始まったこの連載の種明かしがされる。
橋本は日本美術史の中心軸を弥生時代に求め。ひらがな日本美術史を、弥生文化が縄文文化や支那や西洋(南蛮)を受容し弥生文化的に処理していく過程として描いてきた。だが、1500年定着し続けた実績と普遍性もあったはずの弥生文化の美学を、近代日本は西洋文明を受容した時に壊してしまった。
 連載をリアルタイムで見ていないけれど、ひらがな日本美術史は6巻でクライマックスを迎えてしまった気がする。
良い ★★★★☆
最後に「弥生的でないもの」として縄文土器が取り上げられています。
これが総括として、素晴らしく良い。
当たり前のことと言う人がいるかも知れませんが、
非常に重要なことが書いてあります。

「前を向くもの向かないもの」「横を向くもの」あたりが特に印象的。
私は、上田秋成なども連想する。
近代と前近代、江戸と明治、遠近法など「視点」についての
文章など非常に面白く、正当的。

橋本治の最も素晴らしいところは、「美しいものを愛している」
と言う点です。

そして、ある一枚の絵から「取り上げるべきところ」を設定する、
その設定の仕方も、彼の「美しいものへの愛」に裏打ちされている。

橋本治の本を遠ざけている人の中で、美しいものが好きな人がいれば、
是非、「ひらがな日本美術史」から入ってください。
絶対、お勧めです。