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文章王 (プロ編集者による文章上達〈秘伝〉スクール 2)

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: メタブレーン
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自分の心を動かす ★★★★☆
前作のように淡々としたFAQではなく、
濃いめの質疑応答になっている。

質問者からの返信、引用、お礼の言葉が長ったらしいので、
忙しい人や、馴れ合いの時間が無駄だと考える方は、
巻末インタビューから読み始めるのをお薦めしたい。

インタビュー形式で話が広がっていくのが、村松恒平さんの真骨頂。
巻末の35ページにエキスが濃縮されている。


本書で学べるコト

1. 言葉=召喚魔法
2. 言葉にまとわりつく既存のシステム
3. 文章に暗号を埋め込む
4. "ご意見"を語ってしまう恥ずかしさ
5. 自己完結している文章は面白くない?
6. 起承転結 不要論
7. 他人との"関係の固定"を壊す
8. 自己探求と、自己開示は同時に進める
9. 言葉のレッテルに縛られず、思考を分離する
10. 読者の喜びを引き出すために、すること
11. 留まるコトで生じる軋轢(ストレス)

章ごとに区切られているワケではないので、
目次を開くだけで開放感と自由度がある。

質疑応答の中には、他の文章読本にはない
"流れ"があり、せき止められていない、この活きた流れからは、
印刷してある文字以外の何かを体感できる。

宿主の人生を喰い尽くす"才能"という生き物の話は
生々しくて興味をそそるだろう。


書き続けている人がブチあたる壁や悩み。
それらを突破するための普遍的な思考を、本書からすくい取りたい。
面白いし為になる ★★★★★
読者の質問に対する返答に村松氏の人柄がにじみ出ている。
読み物として普通に面白く読めてしまう。そのくせとても為になる。
この本を読んで文章に対する悩みがスルリと解けるひともいれば
あなたはなぜ文章を書いているのですか?とシビアな質問をつき返される人もいるかもしれない。
なんとはなしに文章を書いている人にはぜひ読んでもらいたい。そして悩んでもらいたい。

実用的な話も精神的な話もどちらも参考になる本である。
仕方がないこと ★★★☆☆
続編って言うのは、前編を上回るインパクトがないことには、感動が少ないです。これは、文章に限ったことではありません。アドヴァイスの根幹に流れている考え方は同じなので、どうしても目からウロコが落ちる数も減ってきます。あるていど読む前から予想はできているのですが、やはり、前作のできのよさや感動の大きさから多くの期待を込めて読んでしまいます。読者心理としては、致し方ありませんよね。しかしながら、前作よりは、質問、回答とも、より内面に迫ったものが多かった気がいたしますので、より高レベルな悩みをお持ちの方には、良かったのかもしれません。という私は低レベル人間ということで、若干減点してしまうのも仕方がないこと。
確かに師の回答はご明察の連続。しかし質問者は素直すぎる。 ★★★★★
 村松恒平師による文章上達秘伝シリーズの巻二。正編の「プロ編集者による文章上達〈秘伝〉スクール」の書評でも書きましたが、文章を書くということはいかに生きるかを見つめることであり、その理念がこの続編でも底を流れています。
 だからこそ本書は文筆業をなりわいにするつもりのない私のようなサラリーマンにとっても、居住まいを正しながら丹念に読むに値する一冊といえます。

 本書の村松師の舌鋒は正編以上に鋭くなっています。
 作家を目指して書き続けているという質問者から、新人賞の一次選考は通過したのだがそのフィードバックをどう受け取って次のステージへ進むべきかという問い合わせがきます。作家になることを、丁寧に順序を追ってゆっくりと階段を上る作業であると勘違いしているかのようなこの質問者に対して、師はこう叱咤するのです。

 「作家ってのは非情の世界だよ。
  次のステージなんてことじゃないって。
  作家になりたいんだろ。
  そんなものは大股でまたぎ越せ。」

 こんな風にまさに非情ともいえるような回答があちこちに見られ、「僕はどうしたらよいのでしょう」と迷える子羊然とした質問者の多くが鞭打たれていきます。

 巻末インタビューで、師がいみじくも指摘しているように、今の世の中は「短期清算モード」。何年も先に成果が出るような企ては歯牙にもかけず、もっと目先の取り組みで結果を出すことを競っています。
 翻ってみると質問者の多くもなにかしら即効力のある回答を求めるばかりで、自分自身の視野と筆力をじっくりと育てていこうという気構えがないように思えてなりません。

 いつの日か、師の薫陶を受けて花開いたこれら質問者の文章にどこかで出会えることを楽しみにしています。

家族でもここまで厳しくは言ってくれない ★★★★★
文章のプロになりたいという野望を持った様々な相談者から寄せられた内容を、カウンセリング的な手法や技術論、果ては精神論に至るまで丁寧に指導するといった内容。特に目を見張るのが、将来的に望みの無い人や、それまでの仕事をなげうってモノ書きのプロになる夢を追い続ける無謀な人に遠慮なくダメ出しをしてしまうところ。しかもその理由が合理的で決して感情的でないばかりか、どこかに愛情すら感じる。今まで見た「文章の書き方」の類の中でもこれほどわかりやすくざっくばらんで、そして厳しいものはない。「書くことに興味はあるけど整理の仕方がわからない」といった人から、新人賞を狙う作家の卵まで守備範囲はかなり広いが、そのスピリットは意外と単純ではなかろうか。バイブルとしてぜひ手元におきたい一冊だ。