ページ数の割りに密度の薄い著作でした。
ページをぱらぱらめくる程度で充分。

　ただ、ハローワークの就労支援で職場に実習に来ている
皆さんには、派遣切りや会社の倒産経験も自分の人生の
肥やしにしてね、と伝えてあげようとは思いました。

いくつか自分にとっての格言となる言葉をいただいた。
ライバルに対してねたんではいけない。心の中から「あなたも強くなってね。私も強くなるから」。これは会社でも同じとのこと。ライバル社に、「もっと盛り上げていい会社になってね。うちも、もっと良くなるから」。なかなかできないですよね。
あと、もう一言。教育とは「生きる力を教えること」という。親が全部やったら、子がだめになる。これも会社でも同じですよね。深いです。

マラソンと言ったら、小出監督。代名詞と言って、いいと思います。
実績もさることながら、というより、実績がある理由がその指導力や人柄なのだろうと思います。
必要な知識はきっちり身につけておられるし、それを選手に習得させる術もあり、とても明るい人柄。心技体が揃った指導者だなあと思います。
高橋選手がゴールして自分を探している間、お酒を飲んでいたという話は有名ですが、そのエピソードも書かれてあります。その理由まで。理由を読むと、なるほどなあと思ってしまうます。
また、健康診断の検査中にビールを飲んだり。「死んだら飲めないから」というのも、後悔しない人生観を持っておられるし、教育の在り方についての意見は、その人間観を感じさせてくれます。
いろいろな分野で、小出監督のような指導者が増えれば、日本はもっと明るくていい国になりそうな気さえします。