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エリートの条件―世界の学校・教育最新事情 (学研新書)

価格: ¥798
カテゴリ: 新書
ブランド: 学習研究社
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グローバル社会のさまざまな分野でリーダーとして活躍することになる世界各国の予備軍たちは、いったいどういう教育を受けているのだろうか ★★★★☆
 これ一冊で世界の「エリート教育」を総覧できる、コンパクトだが非常に密度の濃い、お買い得な一冊。
 学校と図書館向けの図鑑として刊行された『世界の子どもたちは いま』シリーズ(24カ国・24冊)と『世界の中学生』シリーズ(16カ国・16冊)の内容を一冊に圧縮した内容なので、情報がフルコースでしかもてんこ盛り、思ったよりも読むのに時間がかかって、少し食傷気味になるくらいだ。
 ボーディング・スクールやプレップ・スクールだけでなく、小学校レベルからの中高一貫の「エリート教育」や、スポーツや芸術のエリート教育についても紹介されている。

 英語が国際化にとっての必要条件とされることから、どうしても英語圏の米国や英国を中心に、その他オーストラリアやカナダの学校ばかりが紹介されがちだが、本書ではアングロサクソン圏の先進国だけでなく、教育を国家戦略に位置づけているインド、中国、トルコといったいわゆる新興経済国、また教育先進国となったシンガポール、そしてフランスの伝統あるエリート教育の現状についても紹介されているので、比較対象として参考になる。
 「エリート」というと、多くの日本人には鼻につく表現で抵抗感も少なくないだろうが、真の意味におけるエリートは一流の人材であってかつ、いずれ人の上に立つことになる指導者(リーダー)のことであり、これは一国の生存のためには絶対不可欠の存在である。
 もちろんすべての人間がエリートになれるわけではないが、グローバル社会のさまざまな分野でリーダーとして活躍することになる世界各国の予備軍たちが、どういう教育を受けているかを知っておくことはムダではない。大いに刺激と危機感を感じて、強い問題意識を抱いてほしいものだ。

 「下り坂」にある日本だが、今後の生存のカギを握るのは、未来を担うリーダー予備軍の教育である。しかしながら、「エリートの条件」である、心身のタフネスと高いレベルのコミュニケーション能力を備えた人材を養成する体制が、果たして確立しているといえるだろか。現在の迷走する状況では、国に期待してもそれはムリというものだろう。
 グローバル社会で問われるのはあくまでも個人としての存在だ。個人を前提とし、個性を伸ばすために本当に必要な教育とはいったい何かを考えるために、本書を通読してみることもその一助となろう。基本はコミュニケーション教育に尽きるといってもいい過ぎではないのだが、具体的な実例については直接読んで確かめていただきたい。

 一流を目指す人、指導者(リーダー)を目指す人、そしてその父兄や教育者に読んで問題意識をもってほしいものである。
各国の教育事情は知っておくべきこと。 ★★★★★
タイトルをみると、すごいエグゼクティブな層のお話で、まあそういった世界各国の学校を訪問して教育事情をレポートしていますが、そこはチョイスの問題であり、グローバル観点に立脚した日本の学校教育を全般的レビューしたものとして解釈してもいいと思います。
基本的には、日本人は諸外国に比べて、科目に偏りがなく、しかも全体の教育レベルを均等に高めることに主眼が置かれていると思いますので、科目や特定層に特化したところではユニークなところがない分、見劣りはするはずです。
しかも、シャイな性格であり、国際人としてディベートに強くリーダーシップを発揮するということはなく、将来的にもそれを求めるのは酷なことかも知れません。
性質上そうではあっても、経済大国であり高品質なモノづくりができれば、基本的はこれを維持し、島国から出ることではなく、島国に愛情を込めればそれでいいんではないかと思います。
洋画で出てくる日本人とのビジネス交渉のシーンでは、やはり黄金の国なんですが、あまりにもかけ離れた異文化による違いにより、もてなしや対応の仕方、相手の出方に苦慮するようなところが散見され、かえってそれが功を奏することもあると思います。
とはいっても、ものを覚えていく百点満点主義だけではなく、欧米人によくあるゼロベース思考も必要であり、バイリンガルを養成する英会話(英語)力強化も必要であり、小学校からこのような要素はバランスよく取っていくことが必要であると思います。
ただし、英会話ひとつにとってもそれを教えてくれる先生がいないことが問題なのです。ディベートもしかりです。
英語教員になるには、ネイティブ並みの発音で話せる英会話を必要としないため、きちんとした教育が出来ないのが現状です。
まずはそういったインフラ整備が必要であり、赤ちゃんは最初は話し言葉から覚えるように、英語も文法から学習するのではなく、少しでも身近にラフに話すことからスタートしたほうがいいように思います。それのほうが自然だと思います。
教育関係者、これから教職を目指す方々、PTAの方々が本書をよく読んで、右倣えするのではなく、世界の教育事情を知って気づいて、グローバルな観点から日本の教育の在り方を見つめることが最も大切だと思います。