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青空娘 [DVD]

価格: ¥4,725
カテゴリ: DVD
ブランド: 角川ヘラルド映画
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   伊豆の祖母に育てられていた有子(若尾文子)は、祖母の死を機に上京し、父の許へ赴くが、そこで継母(沢村貞子)から女中のような扱いを受ける。しかし彼女は、かつて美術教師の二見(菅原謙二)からいつも青空のように明るく生きることを教えられていた…。
   あたかも和製シンデレラ物語とも言うべき源氏鶏太の連続ラジオドラマを原作にした青春映画。『くちづけ』に続き、これが監督第2作となった増村保造監督は、これが初コンビとなった若尾文子の魅力を大いに活かし、さまざまな困難にもめげず明るくたくましく生きる若い女性の姿をさわやかに、そして大らかに描きながら、ストレートな感動をもたらす珠玉の作品に仕上げている。エネルギッシュなヒロインを好んで描き続けた増村映画の資質は、ここで早くも開花していた。(増當竜也)
リズやヘップバーンに負けない美貌の原石を堪能せよ ★★★★☆
ストーリーだけで観たらアホらしくなるような、善人悪人のきっぱり別れた人物描写と嘘くさいプロット。アイドル映画との評もあったけど、まさしく粗悪なアイドル映画にありがちな内容だ。「シンデレラ」の継子いじめや「赤毛のアン」「家なき子」の孤児状態、「母を訪ねて」の母恋いなどを模した東京バージョンで、主人公はいじめられてもいじめられても、ありえないほどどこまでも清く可憐でまっすぐで屈託のない娘。でもなぜかなぜか、20代の若尾文子の健康的でまぶしい美しさが作品に説得力を与え、すがすがしい仕上がりになっている。やはり美というものは何者をも肯定させる威力というものがある。
チョイ役で田宮二郎が出ていたり、引き回し役がミヤコ蝶々のお手伝いさん役だったり。そのまた合いの手が弟子で夫(だった)魚屋役の南都雄二だったりと主要脇役以外にも見どころはたっぷり。50年代の銀座・青山・東中野・東京駅の風景も見逃せないし、「日東工業(ヒロインの相手役の会社)」や「(甘い物は)みはし」というセリフ、やたらと出てくるチェリオかファンタ風の身体に悪そうなアメリカ風のビンジュースなど、当時流行していて現代風の演出の一環なのかどうか不明だが、いわゆるタイアップだったのでは?
日本が一生懸命アメリカのリッチぶりを模倣していたようすが、映像から手に取るようにわかるのも一興。娘たち、特にヒロインのファッションは「ローマの休日」のヘップバーン風で白いブラウスにひるがえるギャザースカートがカワイイ。義母にあたる沢村貞子が着てる奥様ファッションもかなりいけてる(ときどきシュミーズ見えてるけど)。キッチンにはホーロー鍋とジューサーミキサー。音楽にふける異母兄、予告で「カリプソ娘(って何だ? 不良娘は当時カリプソ聞いてたのか?)」と紹介される異母姉など、当時の風俗もかなり楽しめる。
若尾文子、みやこ蝶々 ★★★★☆
これは当時のアイドル映画なんでしょうね。ムチムチな若尾文子が、白い歯をこぼさんばかりに笑顔を振り撒いています。後に着物が似合う妖艶な女優さんとして有名になった彼女の、ビフォーを楽しむには良い作品です。 古典的なシンデレラ物語ですが、テンポの良さと、みやこ蝶々のツッコミで引き締まっています。みやこ蝶々は陰の主役と言っても過言ではないでしょう。
ハイテンションムービーなのに爽やか! ★★★★☆
本作はロケが多く、昭和32年の東京の風景がたくさん出てくる。木造の東中野駅や茶色の中央線、昭和色いっぱいの遊園地。戦前の風情と戦後のアメリカナイズが合わさったような小野家の様式。華やかなキャバレー。どれもこれも今では影も形もないものばかりだ。そんな情景のなかで若尾文子扮する有子が画面狭しとはじけまくる。基本はハイテンションムービーであり、色使いなどもかなり派手目だが、観終わったあとにはなぜか爽やかになる良作に仕上がっている。とにかく若尾文子が文句なしにかわいい。可憐な女優はたくさんいるが、ここまで弾けてもサマになる女優はそうそういない。一応小野家の家人が悪役として描かれるが、有子を嫌う理由もわからないでもない(笑)し、複雑な感情を演じた沢村貞子も見事だった。劇中「人間は手をグーにして生まれてくるが、死ぬ時はパーになっていて、全てを解き放つんだ」という魚屋のセリフがあるが、なるほど勉強になるなあ、と思わせる。癒しムービーとしても最適なので、疲れた時にはぜひお勧めしたい一作である。
なんでこんなに微笑ましいんだ? ★★★★☆
青空に向かって叫ぶとか、このへんから流行ったのかな?増村も関わった大映ドラマというやつを私はあまり観たこと無いのですが、とにかくオーバーアクトで必要以上にドラマチックで、というイメージで語り伝えられていて、この映画にもそういうところがある。しかし、何かのパロディ的な面白さではなく、やっぱり純粋で力強い「生の肯定」として受け入れられるのです。

ミヤコ蝶々が出てくるだけでとても心が和みます。
爽やか指数99.9 ★★★★★
タイトル通り、いやそれ以上に爽やか指数の高い作品です。さすがは増村保造監督、爽やかならばとことん爽やかに仕上げ、観る者に清々しい清涼感を与えてくれます。青空娘こと若き日の若尾文子は非の内所のない可愛さで、夢のようなこのシンデレラストーリーをもあり得ると思わせるだけの魅力で満ち溢れています。また若尾を取り合う二人の男性も、両者怖ろしいまでの実直で行動力のある好青年で、これまたとても爽やか。その他にも登場人物、ミヤコ蝶々演じる女中のおばさんやキャバレーのママ、魚屋の兄ちゃんなど、とにかく素敵な人たちがたくさん登場し、見ていると心洗われる映画です。後の増村・若尾作品に見られる凄みというものは皆無ですが、これはこれでとても素敵な作品だと思います。