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歴史の中の日本 (中公文庫)

価格: ¥780
カテゴリ: 文庫
ブランド: 中央公論社
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一番印象に残るエッセイ集 ★★★★★
冒頭の「生きている出雲王朝」を読んだ時の驚きが未だに記憶に
残っています。そして「白石と松蔭の時代」に出てくる「学問と
は態度なのである」という言葉にふれた時には、読書冥利につき
ると感じたものです。
誰にも判らなかったイタリア人宣教師の不思議な日本語の中に一
定の法則性を見出し、それを再度この宣教師会話に当てはめるこ
とによって意味を理解し得た白石の「態度」こそ、学問する姿勢
であるとした著者の洞察力に脱帽しました。
司馬遼太郎の意外な一面 ★★★★★
歴史にまつわる小話、坂の上の雲などの長編を書き終わった後の心境を綴ったもの、自身の日常を描いたエッセイなどなど、著者が雑誌や新聞などに寄稿した合計52編を収録した一冊です。
いずれも数ページ程度の短い作品ばかりですが、司馬遼太郎の豊富な歴史知識や独自史観から生み出される文章はすべてがおもしろく、あっという間に読み終わりました。

歴史系の作品以外のエッセイも非常におもしろく、特に「私の愛妻記」は印象深い作品でした。著者と奥さんの馴れ初めから結婚、結婚後の生活を描いているのですが、ほのぼのとしていて読んでいて思わず微笑んでしまうような内容になっており、昭和の三大作家に挙げられるほどの著者にもこんな可愛い一面があるんだなぁ、と意外な思いがしました。

どちらかというと本作品は司馬作品初心者よりも、すでに何冊か司馬作品を読んでファンになっている人向けだと思います。歴史への造詣を深めつつ、司馬遼太郎の意外な一面にも触れられる、おもしろい一冊だと思います。

本の題名とは全く関係ありませんが、いい文章なんです! ★★★★★
この本に収録されている、「私の愛妻記」は、とても可愛らしい文章で、おもわずクスッと笑ってしまいました。
司馬さんの著作は、歴史に関する堅い内容が多いイメージを持っていましたが、この文章を読んで、「ほんまおもろい人やなあ。」と心から思いました。

・・・この本を買った後日、夫人や他の人の記述によって、司馬さんの「全身小説家」ぶりがよく分かりましたが、それでもこの「私の愛妻記」は大好きで、今でもたまに読み返しています。

歴史書のようなエッセイである ★★★★★
歴史書のようなエッセイである。街道を行くを彷彿させる。
坂の上の雲は、乃木将軍や児玉源太郎と戦術論を巡って議論をできる自信があった。
吉田松陰という、弟子達が時代を超え、さらに一時代の指導者になってしなう、どれほどの人物であったのか、という推測。非常に面白いエッセイであった。