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アラブの格言 (新潮新書)

価格: ¥714
カテゴリ: 新書
ブランド: 新潮社
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複雑 ★★★☆☆
格言とその解説が大半で、著者としての論述はごくわずかです。
「キリスト教・カトリック信者である女性から見たイスラム社会と格言」を
期待して読んだのですが、悪い意味でその通りの内容でした。2001.9.11から
数年の間に発行されたアンチ・ムスリム本と変わらず、アラビア社会の攻撃性や
一見女性蔑視ともうつる社会ルールを強調するような選出にうんざりしてきます。

自衛隊のイラク派遣に対する「反対派」の声の1つ、「お国はこんな危ない思想を
もった地域に自衛隊を送り込もうとしているんですよ!」というヒステリックな声が
活字の向こうから聞こえてきそうです…。夏休みの読書感想文自由課題として選びましたが、
失敗でした。
仏教や論語に基づく「指針本」とはまた違ったテイスト ★★★☆☆
過酷な気候風土、絶え間ない戦乱、半ば化かし合いに近い他民族との交易。思わず「困難」という言葉を当てはめたくるこれらの事象も、アラブ世界(あるいはイスラム世界)に生きる人々にとっては、振り返ればそこにいる「隣人」に過ぎない。この難儀な隣人と向き合うことで磨かれた格言は、ある種達観したドライな現実感覚に基づいており、頷くものあり、クスッと笑えるものありで、なかなかに楽しめる。
「歓迎されない客人は大英帝国のようにいつまでも居座る」、「性的不能な青年の母は喜びも悲しみもしない」などは珠玉の逸品。
コラム的に紹介されているアラブ文化の一端も面白く、例えば「より貧しいものにはより少ない恵みしか与えない」という我々の観念とは逆転した振る舞いなどは非常に興味深い。分不相応な恵みは決して幸せを与えはしない、とは見事に真実をついているのではないだろうか。昨今あふれる仏教や論語に基づく「指針本」とはまた違ったテイストの良書で、手軽な勉強になる。
ただし、国際人を自負する方にありがちな「鍛えられたアラブ人に比べ、日本人は・・」的なご高説が随所に見られるのは余計。
アラブの知恵の結晶 ★★★★★
アラブ諸国の格言を「金」「戦争」「結婚」などテーマごとに分類し、一冊にまとめた本。
砂漠や荒野といった厳しい生活環境のなかで育まれた言葉たちは、非常に豊穣で機知に富んでいる。
こういう言葉が民衆の中から自然に湧き出るという文化性の高さに舌を巻く。
言い回しも独特の風味で味わい深い。
シビアな世界観を表現しながら、どの格言も人間らしさ、ユーモアを失っていない。
非常に興味深い一冊。
お国柄ってあるんだなぁ~としみじみ ★★★★☆
つい最近、イラク戦争が起こったけど、
イラクやイスラム圏っていったいどんな人がいるの?
そう思っていたところにちょうどよさそうな本が・・・
ということで購入。

イスラム教徒に対する偏見(過激なまでの神への忠誠みたいなやつ)
が結構あった私としては驚きとともにささやかな感動がありました。

特に面白いと思ったのは

はじめに という章(?)の「アラブのIBM」というお話
I=インシャラー
B=ブクラ
M=マレシ
この三つでなされる論理は、
すべての物事の結果には神の意思があり、誰が悪いわけではい。
といった感じで、それ以上の反論を不可能にする。
言い訳に使われたらこれほど不愉快なものはないかもしれないが、

この考え方は人にゆとりを与えるすばらしい考え方だと思う。

その他にも各章ごとになるほどと思える格言も多く、イスラム圏の文化に触れるだけでなく、
日本の格言同様に人生に対するエッセンスも得ることが出来た気がします。

短くて読みやすかったです。 ★★★★☆
アラブでは、宗教上女性は男性に肌を見せてはいけない。
この本では著者が、女性であるために男性の視点からでは書けない部分があって、いいと思う。
また、著者自身のアラブ社会での経験を重ねて書いてあり、そこは随所に面白い箇所がある。

フセインイラクのことや昔ながらのアラブ社会を理解することもさることながら、東洋思想・西洋思想以外の色んな考えを知ることは有益だと思いました。
おもしろい格言のひとつは
「家庭に正義を持ち込むな」
あたりまえを、鋭い一言で両断されていますね。

残念な所があります。
「アラブ人と比べて日本人ときたら…」

的な一般的な道徳論だけで終わるところがあります。
論理の飛躍があり過ぎてどうも、納得できないところがありました。

しかし!、一度は読んでみて損はないと思います。