著者は比較言語学の専門家であり、当然内容は「比較」が中心になっており、レベル的にはカルチャースクールで講義される程度のものです。読み物として読むならおもしろい本だと言えます。文法を勉強したいなら、本書の最後にあげられているような文法書を買うべきでしょう。
ほとんど解らないよ!
キケロを読んでいて、どうしても意味の解らない単語がいきなりギリシ
ア語だった時の悔しさを何度も思い出しました。
とてつもない労苦の末に、ラテン語の「手触り」を感じたのだから、行
き掛かり上、ぼくらはギリシア語の学習を始めるしかないようです。
本書は、その引導を、少なくともぼくには渡してくれました。
「アナバシス」なんて読みたくないよ!