すごい作品!
★★★★★
びっくりした。すごい、これはすごい作品ですよ!
高校時代からの友人の宮木と阿部は、10年前に一度だけ体の関係を持ってしまっていたが
今は互いにその話題に触れることなく、友人関係を続けてる。
声高に語る訳ではないのに、少ないセリフ、少ない説明で、その時の状況やお互いの事情が
濃厚に立ち上がってくる。
しかもこの作品は、他の館野さんのものとは少し空気の色が違う世界。
自分勝手な思いだったり、保身であったり、ある意味とっても人間くさいんだけど
ちょっとだけ淀んだ感情。
また、館野さんの作品に登場する女性キャラって独特。出番少ないのに存在感がやたらデカくて。
この作品の麻里絵絵さんも、強烈な余韻を残して物語から去っていきます。
とにかくおもしろい!館野さんファンでまだ読んでない方は、何をおいてもまず!
ファンでない方は、ぜひこれを読んで館野さんを知って欲しい。
おすすめです!
読後感がさわやか!
★★★★☆
館野さんの作品はじめて読みました。
とてもあっさりした線の絵柄で、心理描写もしつこくない。
読後感がさわやかです。
そこまでぐっとくるモノがあるわけじゃないのに、なんとなくもう一回読みたくなってしまいます。
一緒に入ってる「僕と君との〜」のが人気があるようですが、わたしは表題作がやっぱり好き。
透明感があって乾いた雰囲気がよかったです。
H度はかなり軽い方だと思います。
地に足がついた作品で、体より心を丁寧に読みたい人向け
★★★★★
最初から最後まで淡々としているけど、複雑な感情が裏にはある。
長い間友達として付き合ってきた、過去に一度だけ過ちのある間柄で、片方が結婚するとなったときその後も二人は友達同士でいられるのか。
理屈や理論では片づけられない身勝手な感情だけど、でもそれが本当だからしょうがない。
やるせないけどどうしようもない。
そんな二人が手に取るようにわかって、地に足がついた作品でした。おススメの秀逸作品ではないかと思います。
体よりも心の動きを丁寧に読みたい人向けです。
うさぎの放飼いはやめて下さい。
★★★★★
素晴らしい。館野さんの作品は猫みたいな気まぐれな受に大人の男(攻)が振り回される話がわりとあって(ピースとか)、自分はこの手のストーリーはあまり好みじゃないんですが、この「長い間」は猫みたいな受「阿部」が攻「宮木」に(本腰の)女の気配を感じてアワアワしだす下りがすごく萌えてよかったです。主人公二人の思春期特有の不安定な気持の揺れ動きや恋愛の格好悪い部分などが「長い間」を通してとても繊細に描かれています。漫画(二次元)なのに映画、映像(三次元)のような「間」が表現されているようで独特な世界観に引きずりこまれます。まさに筆力のある作家さんの萌えツボ作品!
何か・・・物足りない
★★☆☆☆
親友モノは好きだし、淡いタッチの物語も好きなのですが、話が核心に触れずにさらっとハッピーエンドで終ってしまった感じがしました。
やっぱり同性愛、特にノンケの親友間は、男を好きになってしまった苦悩とか、下手すると友達でもいられなくなるという葛藤があると思うのですが、そこの部分があまり描かれていなかったのが私にとっての不完全燃焼の原因かと・・・。
同時収録の不良少年ラブコメの方が面白かったかも。