フリッカはてっきりドイツ人だとばかり思っていたらなんとニュージャージー州生まれのアメリカ人（ドイツ系）だった。私より３歳年長でドイツ系だから散々苛めれたろう。可哀そうに。お父さんはドイツで戦死している、母子家庭だ。それはともかく私はどうして美人に弱いんだろ？もてたことないのに。大岡昇平はエディト・マチスのケルビー二が大好きだ。女装した男をアルトの女性が演じるのは「二重の倒錯」だとも指摘している。モーツアルトの「フィガロの結婚」のケルビー二はフリッカも得意でテレビで見たのかな。もう惚れ惚れするね。「ケルビー二」のフリッカ（シュターデの愛称）とジョデイ・フォスターとはどこか共通する魅力があるのに以前から気がついていた。それはつまり「女性」ではないということ。ずばり言えば。大岡は「ケルビー二」好きは「美少年趣味」に通じると指摘している。それはないな。ゲイは個人的には嫌いです。自分の潜在意識はほじくりたくないね。ワインを（カリフォルニア・ワイン）を飲みながらフリッカのフォーレを聞くと何となくいい気分だぞ。

はじめてフォーレを聞いたのはこのアルバムでした。
シュターデのビロードのような美声で聞く「ゆりかご」「夢のあとで」等、
本当に心から感激したものでした。
でもそれから色々な演奏を聴くと、シュターデの演奏はあまりに重すぎるのがわかりました。
そんな中でも「リディア」「イスファハンのばら」「月の光」などは
今でもシュターデのこの演奏が一番好きだし、
「墓地で」などは一番ぴったりとはまった演奏だと思います。

フォーレ歌曲ではベストとは言い難いけれど、
聞いておいて損のない演奏だと思います。
値段も下がってお手頃なので、初めての人もどうぞ。