父が口ずさむ曲がここにあった
★★★★☆
この本の中で注目すべきは、NHKドラマ「ゲゲゲの女房」の中で風間杜夫扮する水木しげるの父が口ずさむ「メロンの気持ち」(♪〜 コラソン デ メロン デ メロン 〜♪)が、街中で流れる曲(それにつられて踊るニセ鬼太郎とねずみ男)、猫娘がマイクの前で歌う曲として紹介されていたことです。ちょっとしたことなんですが、いわれなく歌われていたわけではなかったんですね。
作品は著者の地獄描写が独特で、一読の価値あり。
貸本マンガ最高峰
★★★★★
貸本マンガとは普通粗製濫造され、作品クオリティが非常にまちまちなのですが、水木しげるはそんな中で格が違います。本巻収録の鬼太郎夜話は、そんな貸本マンガどころか墓場鬼太郎シリーズ最高峰に位置する作品です。
読者を選ばず文句なしに満足できる作品です!
少し残念なのは、実は貸本版の現本には各巻ごとに書き下ろしの味のある登場人物紹介が収録されているのですが、完全復刻といいつつ、それが収録されていないことです。
でも凄いことですよ、墓場鬼太郎が数千円で全巻読める時代が来るなんて!
原本はマンガとしては国宝級ですから!
今からすればずいぶんアングラ、時代がかった新鮮な面白さ。
★★★★★
NHK朝ドラ「ゲゲゲの女房」好評の中で、水木しげる夫婦の人生が改めて関心を呼んでいる。
貸本を知らない、あるいは懐かしいと感じる多くの新しいファンには、
あのドラマの棚に並ぶ「墓場の鬼太郎」ってどんなんだろう?って気になってしょうがない。
そこでこの品薄が訪れたわけですが、単にどんなものかを知る以上に、この作品は楽しい!
内容は細かく触れぬとしても、遠慮なく特定されそうな著名人のパロディは、貸本の時代があああの頃かとより実感できるし、
さらに故人が実名で某所で出るあたりは、ダンテ神曲を思い起こさずにはいられない。
とにかくそのサービス精神の旺盛さは、次ページの展開が全く読めない面白さと重なり、増幅する。
そして、NHKドラマとのシンクロ。これ、どう考えても増刷しなきゃだめでしょ!
墓場鬼太郎は「ゲゲゲ」のような良い子ではない。しかし、こっちのほうが好きになっちゃうこと間違いなし。
思わず読んでしまった。
★★★★★
ついつい手が出た第二巻。
期待を裏切ることなく、いろんなエピソードが満載。
ちゃんちゃんこの秘密が知りたい方は、ぜひこの巻を。
この本が出たこと自体は、大変喜ばしいことなのだが、
どんな人が購入しているのだろう?
貸本時代の貴重な漫画!
★★★★★
何でもかんでも復刻版の時代。「どうでもいい」と思う様な復刻版も数知れず!しかし、この復刻版は非常に有難い物だ。そこら辺の古本屋ではなかなかお目にかかれない貴重な漫画が復刻版となって帰ってきた!この時代の漫画はマニアのコレクターレベルで純粋に漫画そのものが読みたくても入手困難でたとえ有っても高額で買えない。先に1巻を購入し読んで非常に面白かったので今回は2〜3巻を注文した。鬼太郎の初期の頃は現在の物とはかなり違い怖い。