電池の事故が相次いでいます。
正しく安全な使い方という章があります。
正しい安全な電池の作り方という章がないのが問題だと思われます。

材料の評価には長い年月がかかります。
安易な加速試験で済ませようというのがいけないのでしょうか。
加速試験をするなら、その根拠を明確にしないと嬉しくないですね。

国際規格はＩＥＣ、国内ではＪＩＳが規格です。
新しい材料の安全は規格では作れない可能性があります。

バッテリ爆発事件が続いている。
電池って爆発するものなの？何で液漏れするの？なんて、生活の隅々まで使用されている電池の素性を知りたくなったら読むと良い。
ただし、この本はとても教科書風味。
でも、世の中で使われている様々な種類の電池について、その特性や構造、組成について非常に詳しく解説されている。
また、効果的な電池の使い方や、保管方法などは日常生活にも役立つだろう。

さて、我々の身近なところで働いている電池。その電池を科学したのがこの本です。電池とは何かから始まり、実用化までの歴史。マンガン乾電池の説明（赤い電池、黒い電池）、アルカリ乾電池、オキシライド乾電池とされる一次電池、充電できるニカド電池などの二次電池の説明、燃料電池などの説明など多岐にわたりますが、決して難しくなく、しかも高度な内容でブルーバックスの持ち味を存分に出しています。オマケに電池の上手な使い方まで説明してくれています。実際に電池の製造に携わっていた人が書いた本ですから説得力があります。非常に面白く読ませていただきました。