日本が戦争に至る経緯とその本質、大局的な世界の情勢が何一つ書かれていない。
タイトルが「”秘話でよむ” 太平洋戦争」なので、それはそれで結構なのかも
しれないが、とにかく重箱の隅をつついて出てきたような、本質的には何ら関係
のないエピソードを色々と取り上げては、日本の悪口ばかりを書き並べている。
別に戦争を美化しようとは思わないが、この本は少し酷過ぎる。歪んだ思想を持
つ著者によって、異常なまでの悪意に満ちたバイアスがかけられている。読んで
いて寒気がした。よほど戦前の日本が嫌いなのだろう。
太平洋戦争というのは、大局的に見れば、石油の争奪戦である。何も中国人を殺
し、東亜を独裁するためにした戦争ではない。この本には、そのあるべき軸が全
くない。戦争にはせざるを得ない理由があるのだ。アジアの完全支配という野望?
漫画やゲームのやり過ぎじゃないだろうか。国家はそんなしょーもないことで戦
争などしない。
本当の意味で、世界史の中における太平洋戦争を知りたいのであれば、ダニエル
・ヤーギン著「石油の世紀」や、広瀬隆著「世界石油戦争」のように石油を軸に
置いて、そして世界史の一部として”太平洋戦争”知るべきである。もう少し広
く、深く二〇世紀という括りで、歴史を知りたければ、読売新聞社編の「20世紀
シリーズ」をお勧めする。
いかにして世界は戦争に突入し、いかにして日本は無謀な戦争に突入したか、い
かにして敗戦し、いかにして戦後日本は蘇ったか、歴史は鎖のように繋がってい
るのである。一部分だけにスポットライトをあてて、「良い/悪い」の判定をし
たって、何の意味もない。無益であり、有害である。
残念ながら、この本には、全く読む価値を見つけられなかった。
基礎知識がなくても読めるので、
多くの人にお勧めです。
この本では「日中戦争が太平洋戦争の原因」と
はっきり書いているのですが、
そんなことすら知らない日本人が
多いのではないでしょうか。
この本と、2巻と、
同じ著者の「日中戦争」を読めば、
それがいかに正鵠を射た見解であるかが
よく分かると思います。
写真が多いため読みやすく、
文章はとても理解しやすく書かれています。
私の歴史観、社会観、人間観に
大きな影響を及ぼした本であり、
もっとも感銘を受けた本でもあります。
太平洋戦争について
なにも知らない人はもちろん、
十分に知っている人でも、
読んでほしい本です。
私自身、太平洋戦争について
ある程度は知っているつもりでしたが、
この本を読んで、本当のところは
ほとんどなにも知らないことが分かりました。
写真が多く読みやすい上に、
文章も分かりやすくなっています。
「日中戦争が太平洋戦争の原因」と
この本でははっきり書かれているのですが、
多くの日本人は、そんなことすら
知らないのではないでしょうか。
この本と、同じタイトルの「2」巻と、
同じ著者の「日中戦争」を読めば、
それがいかに正鵠を射た見解であるかが
分かると思います。
私の歴史観、社会観、人間観に
大きな影響を及ぼした本であり、
もっとも感銘を受けた本でもあります。
ぜひ、多くの人に読んでもらいたいと思います。