Ana
価格: ¥2,151
The whole history of the acoustic guitar could possibly reconstructed from this one outstanding recording. More than a few guitarists have a thorough and informed grasp of the many diverse traditions associated with the instrument. However, few have Towner's natural ability to spread these traditions out on an equal footing and to then build upon them to create a style of composition and performance which is entirely distinctive yet of universal appeal. Such a statement seems to imply cultural (and temporal) tourism of the worst sort, yet the ease with which the guitarist can apply the runs-and-tumbles of the classical tradition to a folk riff, or the thuds and snaps of the avant-garde to a loose, meandering blues structure without there ever being a note or a noise out of place is quite extraordinary. His earlier experience as a pianist clearly continues to inform his work, and his preference for the traditional Spanish instrument imbues his work with an unsurpassed tonal richness. --Roger Thomas
ギターの美しさの極み
★★★★★
ラルフ・タウナーの数あるアルバムの中でも最高傑作の一枚であることに異論を唱えるファンはいないだろう。音楽の制約を最小限にするソロこそが音楽の最高の形であると、このアルバムを聴いたあと僕はしばらくそう信じて疑わなかった。それほどこのアルバムの美しさに感銘を受けたのであった。軽やかに歌い上げる3曲目「Joyful Departure」、フレーズとフレーズの合間の余韻にまで心を奪われるスロー・バラッドの4曲目「Green And Golden」、静かな語り口が味わい深いミディアム・テンポの5曲目「I knew It Was You」、多重録音と錯覚するような、フレーズとフレーズを絡ませて演奏されるハイ・テクニックの6曲目「Les Douzilles」。特にこの4曲には表現できないくらいの美しい深みがある。美しさという点においては、僕はこのアルバムを聴いたあと、まだこれを超えるアルバムには出会っていない。
静かな夜に
★★★★★
ラルフ・タウナーのソロワークとしては最高傑作に挙げられるのではないだろうかと思う。ECMの数ある作品の中でも個人的にはベスト10入り。8曲目から後半は次ソロの「Anthem」に通ずるフリーフォームな楽曲(組曲形式)が続くが、ECMフリーク以外の方にも是非薦めしたいのが前半。比較的明快で優しさを感じさせるメロディが続く7曲目まで。特にM-③、M-④は筆舌尽くしがたい美しさ。夜一人で癒されたい時なんかにはバッチリ。出来れば照明を落として。
ジスモンチやパット・メセニーとはまた一味違った深遠さを感じさせるこの作品は、後半の若干の難解さを度外視してもギターファン、ECMファンならずとも多くの層に聴かれるべきものだと思う。
ちなみにこの人、ウェザー・リポートに参加したことは結構知られてはいるものの、ブルーノートでデューク・ピアソンのバックをアイルト、ミッキー・ロッカー、ボビー・ハッチャーソンらとつとめていた事はあまり知られていない。